メドウコート
メドウコート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 16:46 UTC 版)
有名歌手のビング・クロスビーと、カナダの新聞社主マックス・ベル(en:Max Bell)、そして天然ガス企業の創立者フランク・マクマホン(en:Frank M. McMahon)が共同で所有するメドウコート(en:Meadow Court)は、この年のイギリスの3歳馬の中では最良の成績を収めていた。 プレップレースで2着のあと、イギリスを代表する名騎手レスター・ピゴットを迎えて臨んだイギリスダービーでは、後方から追い込んでシーバードから2馬身差の2着に入った。続くアイルランド・ダービーでは後続に2馬身差をつけて優勝し、ビング・クロスビーはウィナーズ・サークルでen:When Irish Eyes Are Smilingを熱唱して観客に応えた。 メドウコートは初夏のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスでも古馬を相手に2馬身差で勝ち、イギリスの最強馬の座についた。レスター・ピゴット騎手は、力をつけたメドウコートは「次にシーバードと対戦したら今度は勝てる」と宣言した。 秋のセントレジャーステークスは、メドウコートが一本かぶりの人気(約1.4倍)になった。ところが、レース当日のドンカスター競馬場は雨の影響で水浸しになって最悪の馬場となってしまい、優勝馬から10馬身離された2着に来るのがやっとだった。調教師は重い馬場への適性を敗因に挙げ、こうした馬場が得意な同厩舎のラガッツォをレースに出すべきだったと悔やんだ。陣営は、メドウコートと、ラガッツオ、そしてペースメイカーのカリフ(Khalife)の3頭で凱旋門賞に挑むことにした。
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