プロローグ「葉隠」とわたし
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/04 03:06 UTC 版)
「葉隠入門」の記事における「プロローグ「葉隠」とわたし」の解説
三島が少年期から20年以上もの間、手元に置き、ことあるごとに読み返していた愛読書は、山本常朝の『葉隠』ただ一冊であった。『葉隠』の「武士道といふは、死ぬ事と見付けたり」という一句に代表される死の概念や、自由と情熱の言霊の数々は、三島に、「文武両道」の生涯を決心させた。三島は、『葉隠』そのままの行き方を実践する一方、『葉隠』が否定する「芸道」(芸術、文学)を生業としていたため、常に大きな葛藤を抱えていた。プロローグでは、三島の人生に永遠の活力源と相克をもたらした、禁断の書・『葉隠』への三島の心酔ぶりが語られている。
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