ブロッキング高気圧
ブロッキング‐こうきあつ〔‐カウキアツ〕【ブロッキング高気圧】
ブロッキング (気象)
(ブロッキング高気圧 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/14 16:26 UTC 版)
気象におけるブロッキング(ブロッキング、Blocking。なお、英語ではBlockと呼ぶ)とは、偏西風などの大規模な風の南北の流れの振れ幅(蛇行)が大きくなり、その状態が長期間続き低気圧あるいは高気圧が移動せず停滞する気象現象。同じ天候が長期間続くため、長雨、豪雨、大雪、豪雪、旱魃、熱波、寒波などといった、いわゆる異常気象を引き起こしやすい[1][2]。
- ^ 村上律雄、「1980年の冷害気象の特徴と発生要因」『農業気象』 1981年 37巻 3号 p.249-253, doi:10.2480/agrmet.37.249
- ^ 竹内 大輝, 山田 朋人, Murad Ahmed Farukh、「パキスタンに豪雨をもたらすインドモンスーンの蛇行パターン及びブロッキングの特徴」『土木学会論文集G(環境)』 2014年 70巻 5号 p.I_263-I_269, doi:10.2208/jscejer.70.I_263, NAID 130004707619。
- ^ a b 土屋巖、「偏西風の蛇行現象と日本の気候の動気候学的研究」『Papers in Meteorology and Geophysics.』 1967年 18巻 1号 p.27-76, doi:10.2467/mripapers1950.18.1_27, NAID 130004987076。
- ^ 鎌田大督、山田朋人、「「北半球冬季を対象とした現在気候と将来気候におけるブロッキング現象の出現頻度」『水文・水資源学会研究発表会要旨集』 水文・水資源学会2013年度研究発表会 セッションID:P44, doi:10.11520/jshwr.26.0.192.0
- 1 ブロッキング (気象)とは
- 2 ブロッキング (気象)の概要
ブロッキング高気圧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 04:22 UTC 版)
詳細は「ブロッキング (気象)」を参照 偏西風の蛇行が激しくなると、蛇行が高緯度側へ張り出した部分(気圧の尾根)が切り離されて独立した渦となることがある。この部分は南からの暖気が入り込んでいる部分であるので温暖な高気圧となる。これが、ブロッキング高気圧、切離高気圧といった名で呼ばれる高気圧である。 ブロッキング高気圧の名は、この高気圧の存在によって温帯低気圧や移動性高気圧の通常の西から東への移動が滞るところから付けられた。ブロッキング高気圧は偏西風の流れから切り離されているため移動が遅く、特定の気圧配置を持続させる。そのため、渇水や大雨、異常高温・低温などの異常気象の原因となることがある。
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