フラットシェーディングと滑らかなシェーディング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/22 01:45 UTC 版)
「シェーディング」の記事における「フラットシェーディングと滑らかなシェーディング」の解説
フラットシェーディング (flat shading) は3次元コンピュータグラフィックスにおけるライティング技法の一種である。オブジェクトを構成するポリゴンの法線ベクトルと光源の方向との角度に基づいて面単位でのシェーディングを施すもので、色はそのポリゴン(面)を照らす光の強さにしたがって決定される。リアルタイム処理系など、高速なレンダリングが必要で、より高度なシェーディング技法が使えない場合に利用される。しかしグラフィックスチップ上でのハードウェアT&Lおよびプログラマブルシェーダーが一般化して以降は、すでにローエンド品やモバイル向けであっても非常に高速に滑らかなリアルタイムシェーディングが可能であり、性能的な理由でフラットシェーディングを使うことは少なくなっている。 フラットシェーディングの欠点は、滑らかな曲面を表現したい場合でも小さな平面が並んでいるような見た目になる点である。逆に角ばった物体を描きたいなら、そのような見た目が好ましい場合もある。ソリッドモデル製作中はフラットシェーディングの方が形状が見やすいので、よく利用される。より進んだ写実的なシェーディング技法としては、グーローシェーディングやフォンシェーディングがある。非写実的なシェーディング技法としては、陰影の階調が段階的に変わるセルアニメーションのようなトゥーンシェーディングが挙げられる。
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