フェーリング反応とは? わかりやすく解説

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フェーリング‐はんのう〔‐ハンオウ〕【フェーリング反応】

読み方:ふぇーりんぐはんのう

フェーリング液糖類による還元によって赤色沈殿生じ反応。糖の検出定量利用される


フェーリング反応

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/08 05:08 UTC 版)

活性種のクプラートbis(tartrate)cuprate(II) [Cu(C4H3O6)2]4−。フェーリング液中では、酒石酸イオンが銅(II)イオンに架橋配位しており、対称性のよい構造になっている[1]

フェーリング反応(フェーリングはんのう)(化学の教科書ではフェーリング液の還元という)は、アルデヒド糖類の還元性に由来する化学反応の一つである。

原理と反応

フェーリング液に還元性物質(ホルミル基を持つ物質等)を加えて加熱すると、酸化銅(I) (Cu2O) の赤色沈殿が生成するというもので、還元性物質の検出や定量に用いられる。なお、ギ酸はホルミル基を有するが通常の条件ではフェーリング反応を示しにくい。これは、フェーリング液が塩基性であるためギ酸が電離し、生じたギ酸イオンは銅(II)イオンとキレート錯体を形成するためである[2]ベンズアルデヒドなどの芳香族アルデヒドも通常はフェーリング反応(フェーリング液の還元)を示しにくい。これはアルデヒド基のCOとベンゼンの二重結合との共鳴効果による安定化と、塩基性条件下ではベンジルアルコールと安息香酸への不均化、いわゆるカニッツァーロ反応の方が先行するためである。

  1. ^ Pragmatic Chemistry 無機化学編 Co コバルト
  2. ^ 蟻酸に関する銀鏡反応とフェーリング反応 化学と教育(日本化学会)43, 718 (1995)
  3. ^ 金沢高等学校科学部の平成16年度における研究。金と温泉の科学館参照。



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