フィルム式ハイスピードカメラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/02 02:42 UTC 版)
「ハイスピードカメラ」の記事における「フィルム式ハイスピードカメラ」の解説
フィルム式ハイスピードカメラには、書き落とし式とロータリープリズム方式がある。書き落とし式のハイスピードカメラは、35mmで300コマ程度までであるが、ロータリープリズム方式より高画質である。 カメラに収められたフィルムのロールを高速で回し(送り)、撮影を行う。書き落とし式のフィルムハイスピードカメラの撮影速度は、メカ駆動であることからも最大で1万コマ/秒程度が上限(2万コマの機器は存在する)とされている。フィルムをドラムに巻いて撮影する方法などを用い、少ないコマ数ながらも100万コマ/秒を超える機器も存在する。その機構上、目的とするコマ数にフィルムを送る速度が達するまでの立ち上がり時間が必要で、実質的に目的とする速度に達した後に定速撮影できる時間は数秒程度が一般的となる。また、フィルムを高速で送るため、その最後の部分がカメラ内で暴れて粉々に砕けるので、次の撮影を行う場合はカメラの機構部分を分解するなどの念入りな清掃作業が必要となり、繰り返し撮影を行う場合は相当な時間を要する。
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