ファストカジュアル
英語:fast casual restaurant
外食産業における業態の区分のうち、ファストフードとファミレス(ファミリーレストラン)の中間と位置づけられる業態の店を指す語。
ファストフードは、料理を注文してすぐに受け取ることができる迅速さが大きな特徴であるが、提供される料理はどうしても簡素なものとなり、また作り置きになりやすいという側面がある。他方、レストランでは作りたてのしっかりした料理を食べることができる。ただし料理が出されるまでに少なからず待つ必要があるなど、やや手軽でない側面がある。ファストカジュアルは、ファストフードよりは待ち時間が長くなり、価格も高くなるが、より高品質な(おいしい、健康志向の)料理を提供できる点を強みとしている。
ファストカジュアルは米国などでは2000年代から増えつつあり、2010年代半ば現在では日本でも注目を集めつつある。
ハンバーガーチェーン「モスバーガー」や「サブウェイ」などは、従来はファストフード店に区分されることが多かったが、注文を受けてから調理をはじめるため待ち時間をやや要する点、できたてので品質重視のメニューが提供される点、かつファストフード店並の気軽さで利用できる点などの要素はファストカジュアルに区分し得るといえる。
なお、「ファストカジュアル」という呼び名は「早くて手軽なレストラン」(fast casual restaurant)という意味を前提した言い方である。
ファストカジュアル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/22 22:51 UTC 版)
ファストカジュアル(Fast casual)とは、ファストフードとカジュアルレストランの中間の新業態で、2000年代以降のアメリカ合衆国内の外食業界では一番伸びている業態でもある。
概要
ファストフードより高価格で注文からの時間は長く、ファミリーレストランより低価格で待ち時間を少なくしたもの。チップは不要[1]。店内で食事を採れるものもあれば、持ち帰りも可能である。
店舗形態はさまざまである。ファストフードチェーンやファミリーレストランチェーンなども参入しており、既存の店舗にファストカジュアルのメニューをそろえることもあれば、ファストカジュアルのみの新店舗を出店することもある。大型スーパー等に併設されるイートインタイプの店舗もファストカジュアルの一種である。
ファストカジュアルの店の例
脚注
- ^ 米国のファミレスが苦戦している、3つの理由 (2/5) ITmedia (2017年3月31日)2017年4月2日閲覧
ファストカジュアルと同じ種類の言葉
カジュアルに関連する言葉 | ファストカジュアル アメリカンカジュアル カジュアル |
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