ファインマン物理学とは? わかりやすく解説

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ファインマン物理学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/22 03:30 UTC 版)

ファインマン物理学』(ふぁいんまんぶつりがく、: The Feynman Lectures on Physics)は1963年、1964年、1965年に出版されたリチャード・P・ファインマンロバート・B・レイトンマシュー・サンズ(en)による3巻構成の物理学の教科書である。ファインマンが1961年から1963年にかけてカリフォルニア工科大学(California Institute of Technology, 略称: Caltech, カルテック)で学部1、2年生を対象に行った講義が基になっている。2013年からはカルテックのサイトでオンライン版"The Feynman Lectures on Physics"が無料で閲覧可能[注 1]となっている。 日本語版としては、1967年に岩波書店から刊行された訳書がある。


注釈

  1. ^ いわゆる「著作権フリー」の扱いではなく、サイト上のコンテンツをオンラインでなら無料で視聴できるに留まる。以下はサイト上の原文である。However, we want to be clear that this edition is only free to read, look at and listen to online, and this posting does not transfer any right to download all or any portion of the book The Feynman Lectures on Physics, its photos or tape recordings, for any purpose.
  2. ^ "I-5"はVolume I の第5章を指す。以下同様。
  3. ^ 講義の中で突然出て来るII-21の(21.1)あるいはI-28の(28.3)の式は「ヘビサイド=ファインマンの式」と呼ばれるようになった。導出方法はJackson, John David (1998), Classical Electrodynamics (Third ed.), Wiley, ISBN 047130932X  の6.5を参照。
  4. ^ a b c II-42 "Curved Space"(日本語訳IV-21「曲がった空間」)は初版の何刷目かで追加された。日本語訳IVの「増補版」はその章を追加したことを指している。
  5. ^ 日本語訳では「演習」になっているが、原文は"recitation class"であって単に問題を解くだけではなく、講義の内容について討論したりもするらしい。
  6. ^ 真偽はともかくとして、この話は面白く、もっともと思わせるものがあるので広く知られている。
  7. ^ 対応する英語版の"Background"の項目はノイゲバウアーによる"Commemorative Issue"(1989年)の"Special Preface"に拠っているが、この日本語版の記事はより信頼性が高いと考えられるTips on Physics 収録のサンズの回想と、3人の著者、ファインマン、レイトン、サンズの序文などに基づいている。

出典

  1. ^ a b c Tips on Physics 収録のサンズの回想 "On the Origins of The Feynman Lectures on Physics, A Memoir by Matthew Sands"
  2. ^ "Errata for the Works of Richard Feynman"
  3. ^ "Commemorative Issue"の"Special Preface"。この序文はSix Easy PiecesSix Not So Easy Pieces にも収録されている。
  4. ^ Exercises for the Feynman Lectures on Physics, ISBN 978-0-46506-0-719


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ファインマン物理学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 17:27 UTC 版)

リチャード・P・ファインマン」の記事における「ファインマン物理学」の解説

詳細は「ファインマン物理学」を参照 ファインマン物理学は1961 - 1963年ファインマンカリフォルニア工科大学行なった講義内容をもとにして、ロバート・B・レイトン、マシュー・サンズと共に構成した物理学教科書である。大学初年度レベル物理学入門書という位置付けながら、随所物理法則対する深い見方示され専門家からの評価も高い。原書は3分冊である。1967年岩波書店から刊行され邦訳版は5分冊になっている坪井忠二訳『ファインマン物理学 I 力学1986 ISBN 4-00-007711-2 富山小太郎訳『ファインマン物理学 II 光・熱波動1986 ISBN 4-00-007712-0 宮島龍興訳『ファインマン物理学 III 電磁気学1986 ISBN 4-00-007713-9 戸田盛和訳『ファインマン物理学 IV 電磁波物性増補版〕』 2002 ISBN 4-00-006833-4 砂川重信訳『ファインマン物理学 V 量子力学1986 ISBN 4-00-007715-5

※この「ファインマン物理学」の解説は、「リチャード・P・ファインマン」の解説の一部です。
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