ビル・モンロー
ビル・モンロー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 06:56 UTC 版)
「ブルー・ムーン・オブ・ケンタッキー」の記事における「ビル・モンロー」の解説
ビル・モンローは1946年にこの曲を書き、コロムビア・レコードのために9月16日に録音した。レコードがリリースされたのは1947年のはじめであった。当時、ザ・ブルーグラス・ボーイズには、ボーカルとギターのレスター・フラット (Lester Flatt) とバンジョー奏者のアール・スクラッグス (Earl Scruggs) が在籍しており、彼らは後に独立してブルーグラス・バンドのザ・フォギー・マウンテン・ボーイズ (Foggy Mountain Boys) を結成することになった。フラットもスクラッグスも、この曲の録音に参加しているが、歌っているのはビル・モンロー自身である。 「ブルーグラス・ワルツ」と称されるこの曲は、1947年に全国的なヒットとなり、ほかのブルーグラス・ミュージシャンたちや、カントリー音楽、初期のロカビリーの楽曲としても大きな人気を呼んだ。この曲は『グランド・オール・オプリ』などの番組で広く好まれていたが、カール・パーキンスはその活動の初期からこの曲をアップテンポに編曲して演奏していた。 1954年、スタンリー・ブラザーズ (The Stanley Brothers) がプレスリーの4拍子の編曲による、ブルーグラスの楽器を使った演奏を録音し、モンローとプレスリーのスタイルのギャップを巧みにつなぐアプローチをみせた。ビル・モンロー自身も、ふたつのスタイルを組み込んだ演奏でこの曲を再録音し、オリジナル同様の3/4拍子で曲を始め、途中でアップテンポの4/4拍子に切り替えて演奏するようになった。
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