パンディーオーンの子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/23 09:57 UTC 版)
このリュコスは、アテーナイ王パンディーオーンの子で、アイゲウス、パラース、ニーソスと兄弟。予言者だった。 父パンディーオーンはメーティオーンの子供たちによってアテーナイを追われ、メガラに亡命し、その地で息子たちをもうけた。子供たちは後にアテーナイからメーティオーンの一族を追放し、アテーナイを4分してそれぞれを支配した。 しかしリュコスはアイゲウスに追われ、小アジアのサルペードーンのもとに逃げた。その地をリュキアと呼ぶのはリュコスに由来するという。パウサニアスによればリュコスはメッセーネーに逃げたともいわれる。このときリュコスはメッセーネーにデーメーテールの密儀を伝え、アパレウスとその妻アレーネー、子のイーダース、リュンケウスにデーメーテールの密儀を行った。またメッセーネーにはある宝物があり、リュコスはこの宝物を守り続ければ国土が失われても取り戻すことができると予言した。後世、第2次メッセーネー戦争においてヘイラ陥落のさいに宝物を運び出してイトーメー山中に隠し、国土が失われてから約300年後にメッセーネー人は再びメッセーネーに帰還したという。
※この「パンディーオーンの子」の解説は、「リュコス」の解説の一部です。
「パンディーオーンの子」を含む「リュコス」の記事については、「リュコス」の概要を参照ください。
パンディーオーンの子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 04:20 UTC 版)
このパラースは、アテーナイの王パンディーオーンと、メガラー王ピュラースの娘ピュリアーの息子である。アイゲウス、ニーソス、リュコスと兄弟。4兄弟について、アポロドーロスはパンディーオーンのメガラー亡命後に生まれたとし、パウサニアースは亡命前に生まれたとする。 父を追放したメーティオーンの一族を打倒し、アッティカ地方に帰還したのちは、4分割されたうちの1地方を支配した。ソポクレースによるとパラースの支配地はアッティカ地方の南部地域であった。パラースは子宝に恵まれ、50人の子供がいたと伝えられている。そのため子供がいなかったアイゲウスは同族への恐怖を募らせたという。後にパラースとその子供たちはアイゲウスの後を継いでアテーナイの王となったテーセウスに対して反乱を起こし、滅ぼされた。テーセウスはデルピニオンの法廷で裁かれたが、無罪となった。
※この「パンディーオーンの子」の解説は、「パラース」の解説の一部です。
「パンディーオーンの子」を含む「パラース」の記事については、「パラース」の概要を参照ください。
- パンディーオーンの子のページへのリンク