バトラーの時代
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2014-15シーズンは、オフにロサンゼルス・レイカーズからFAになっていたパウ・ガソルと契約した。代わりにカルロス・ブーザーとの契約を解消したが、インサイドに高さと経験を加えた。デリック・ローズは故障癖に悩まされているが、ジミー・バトラーが飛躍的な成長を見せ、MIP候補にも挙がる活躍ぶりでチームを牽引。トニー・スネルや新加入のニコラ・ミロティッチなども力を付け、危なげのない戦いぶりで、5年連続でプレーオフ出場を決めた。1stラウンドはミルウォーキー・バックスを4勝2敗で退けたが、セミファイナルはレブロン・ジェームズが5年振りに復帰したクリーブランド・キャバリアーズに2勝4敗で屈し、トム・シボドーヘッドコーチは5月28日に解任。6月1日にフレッド・ホイバーグが新ヘッドコーチに就任した。 ホイバーグを新ヘッドコーチに迎えた2015-16シーズンは、開幕当初は好調だった。ところが2016年に入り、ジョアキム・ノアやジミー・バトラーなど主力に負傷者続出して以降状況が一変。勝率が5割前後までに低下。結局42勝40敗に終わり、ローズがブルズに入団して以降初のプレーオフ不出場に終わり、シーズン終了後にはローズをニューヨーク・ニックスに放出。一つの時代が終結した。 ローズをニューヨーク・ニックスに放出したのに続き、FA交渉が解禁した2016年7月に入ってからも、ジョアキム・ノア (ニックスへ) 、パウ・ガソル (サンアントニオ・スパーズへ) との再契約を見送るなど、ブルズはチーム再建の道を歩んでいくものと思われていた。ところが、ブルズは精力的な動きを見せた。3日にレイジョン・ロンドを獲得したのに続き、6日にはマイアミ・ヒートに3度の栄冠をもたらした、地元シカゴ出身のドウェイン・ウェイドの獲得を発表したのである。落胆していたはずのブルズファンが、希望に満ち溢れたことは言うまでもない。2016-17シーズンのブルズは、NBAチャンピオン経験を誇る強力ガードコンビを中心に挑むことになった。しかし、蓋を開けてみると、大量補強の効果は見られず、勝率5割前後の闘いに終始。ロンドとニコラ・ミロティッチはフレッド・ホイバーグHCと反目し、ウェイドはシーズン終了後に退団を仄めかすなど、プレーオフ出場こそ何とか決めたもの、1stラウンドでボストン・セルティックスに2勝4敗で屈し、期待外れのシーズンに終わった。
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