ハードウェアリブート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/02 17:45 UTC 版)
ハードウェアリブート(コールドリブート、コールドブート、又はコールドリスタートとしても知られる)とは、コンピュータへの電源供給を故意に遮断し、そして供給すること。[要出典]オペレーティングシステムからはいかなるシャットダウン手順も実行する機会がないため、処理中にディスクキャッシュがファイルシステムへ書き込まれなかった場合、データの損失または異常が生じる危険性がある。再度コンピュータを起動した後、ファイルシステムは状態異常に陥っている可能性があるため、ディスク上のファイルシステム構造の整合チェックの実行を必要とする。最悪の場合、その異常はオペレーティングシステムの起動に必要なファイルに影響する恐れがあり、その場合は再度の起動を阻害する。 ハードウェアリブートは、電源喪失(停電)や偶発的な事故に起因する場合と、システムが反応しない、または重大なエラーに対する唯一のリセット方法として、故意の手段として用いられる場合がある。さらには、RAMから暗号化キーにアクセスする侵入者にも用いられ、このケースではコールドブートアタックと呼ばれる。電源喪失から、読み込みが可能な数秒・数分に渡って記憶内容の収集が可能なため、コールドブートアタックは対象となるDRAMとSRAMのデータ残存特性に依存する。 しかし、他の種類のリセットでも電源喪失の手順と同様にオペレーティングシステムを終了させる場合がある。例として、 システムリセットボタンによるリセット 先のOSがシャットダウンされなかった場合の IPL (Initial Program Load) IBM メインフレームにおける POR (en:Power-on reset) 継続的で冗長な電源供給は、重要なシステムを予期しない電源喪失による再起動やシャットダウンから防ぐ為に用いられることもある。このような形態のシステムについては、冗長化の項目を参照のこと。
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