ハイマウントストップランプ
1985年にアメリカで装着を義務づけられた補助制動灯で、後続車に制動中であることをより明らかに知らせるランプ。一般に、後面ガラスの中央上部に取り付けられる。以前のアメリカ法規は、ブレーキランプ、ウインカー、テールランプの3機能が一体となった赤色ランプを認めていて、欧州、日本で規定されている橙色ウインカー装着車が少なく、ブレーキランプの作動と、ウインカーの作動区分を後続車が誤認した追突事故が増加したため、車両後面の幾何学的中心より上方に取り付けるよう規定した。日本では義務づけされていないが装着は可能。一般のブレーキランプより高い位置に取り付けるので、中心軸上の最低光度はブレーキランプの約3分の1、最高光度も4分の1程度と低く抑えて、後続車への眩惑防止を配慮している。
ハイマウントストップランプ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/04 01:46 UTC 版)
ハイマウントストップランプ(High Mount Stop Lamp)とは、自動車の尾灯のうち、車体後部中央の、高い位置に独立して設置された制動灯(ブレーキランプ)のことである[1]。日本での正式な名称は補助制動灯(ほじょせいどうとう)である[1]。
出典
- ^ a b c d “ハイマウントストップランプの車検の注意点と保安基準”. gooネット (2018年8月29日). 2022年1月3日閲覧。
- ^ a b “CHMSL:第3のブレーキ・ライト”. Texas Instruments (2019年2月13日). 2022年1月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “独立行政法人自動車技術総合機構審査事務規程 - 補助制動灯” (PDF). 独立行政法人自動車技術総合機構. 2022年1月3日閲覧。
- ^ 梶山重寿「LEDの自動車照明への応用」『照明学会 全国大会講演論文集』平成17年度(第38回)照明学会 全国大会講演論文集、照明学会、2005年、185-185頁、doi:10.11515/ieijac.38.0.185.0、NAID 130006953133。
- ^ a b “道路運送車両の保安基準第2章及び第3章の規則の適用関係の整理のため必要な事項を定める告示” (PDF). 国土交通省 (2009年10月24日). 2022年1月3日閲覧。
- ^ a b “美しくて省電力で長寿命! いいことずくめのLEDテールランプに潜む弱点とは”. Web Cartop (2020-05-10日). 2022年1月3日閲覧。
- ^ a b “道路運送車両の保安基準の細目を定める告示” (PDF). 国土交通省 (2020年9月25日). 2022年1月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “ハイマウントストップランプとは?取り付け方法から車検時の保安基準について解説!”. car-moby. 2022年1月3日閲覧。
- ^ 木平真, 小菅律, 岡村和子, 中野友香子, 藤田悟郎「パトカーの車両後部のデザインが距離の感じ方に及ぼす影響の実験的検討」『人間工学』第52巻第5号、日本人間工学会、2016年、212-221頁、doi:10.5100/jje.52.212、ISSN 0549-4974、NAID 130006224270、2022年1月23日閲覧。
注釈
- ^ 法的根拠は「乗用自動車(二輪車、三輪車、牽引車を除く)あるいはバン型の貨物運送車の後面には、補助制動灯を備えなくてはならない」とする保安基準第三十九条二の第一項であり、設置が義務づけられる[3]。これは2006年1月1日の生産車両からの義務化であり、それ以前に製造された車に関してはその設置義務から除外される[5]。
- ^ なお、両側に設置する際は車両中心面に極力近い位置に取り付ける必要がある[3]。
- ^ この行為は「ハイマウントストップランプのポジション化」などと称され、改造用キットが一般にも売られているが、この改造を施した車で公道走行することは明確な違法行為である[要出典]。
- ^ ただし、車種によってはハイマウントストップランプと左右のブレーキランプがほぼ横一列の配置になっている場合もある[要出典]。
- 1 ハイマウントストップランプとは
- 2 ハイマウントストップランプの概要
- 3 概要
- 4 自動車以外での採用
ハイマウントストップランプと同じ種類の言葉
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