ナッツリターン騒動
別名:ナッツリターン、ナッツリターン事件、大韓航空ナッツ騒動、大韓航空ナッツリターン騒動
英語:nut return、nut rage
2014年12月、大韓航空の副社長が自社の航空便に搭乗した際、客室乗務員がナッツを袋のまま提供したことに激怒し、飛行機の離陸を遅らせて職員を機内から降ろしたという騒動の通称。
ハフィントンポスト日本語版は2014年12月9日および後の幾度かにわたり同事件を報じ、事件の状況を伝えている。記事によるとナッツの種類はマカダミアナッツであったという。
英語圏のニュースメディアの多くはナッツリターン騒動を「nut rage」と報じている。rageは「激憤」や「怒鳴り散らす」といった意味の英語である。
関連サイト:
大韓航空副社長、CAからマカダミアナッツを勧められキレる 飛行機を引き返させ責任者を下ろす - ハフィントンポスト日本語版 2014年12月9日
ニューヨークタイムズ「ナッツリターン、財閥一族への怒りあおる」 - 中央日報日本語版 2014年12月14日
大韓航空ナッツ・リターン
(ナッツリターン事件 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/04 21:41 UTC 版)
大韓航空ナッツ・リターン(だいかんこうくうナッツ・リターン)は、2014年12月5日、ジョン・F・ケネディ国際空港で離陸のため滑走路に向かい始めた大韓航空86便(エアバスA380)で、ファーストクラスの乗客として乗っていた大韓航空副社長(当時)趙顕娥(チョ・ヒョナ)が機内提供のナッツを発端に客室乗務員に対してクレームをつけ、旅客機を搭乗ゲートに引き返させた(ランプリターン)うえでチーフパーサー(機内サービス責任者)を86便から降ろし、運航を遅延させた事件である[1]。
注釈
- ^ このゲートとは崔順実ゲート事件のような事件(게이트)という意味ではなく、搭乗ゲートへ回航するという意味である。
- ^ このチーフパーサーは12時間後の午後2時発(現地時間)の大韓航空82便で帰韓した
- ^ 生地主義により、アメリカ合衆国領内で子供が生まれると「アメリカ合衆国国籍」が取得できる。
- ^ 反省文は1日に3通記載した日もあるが内容は収監されている環境や食事の内容など感想文的なものであった
出典
- ^ a b “大韓航空の副社長、機内サービス叱り出発遅れる”. 読売新聞. (2014年12月9日)[リンク切れ]
- ^ “「ナッツリターン事件」とはよく付けたものだ…”. 西日本新聞 (西日本新聞社). (2014年12月17日). オリジナルの2014年12月18日時点におけるアーカイブ。 2014年12月18日閲覧。
- ^ a b c d “機内サービスに不満 「事務長降りろ」…大韓航空副社長の“ナッツ回航””. 中央日報. (2014年12月9日) 2015年1月1日閲覧。
- ^ “「ナッツリターン」に透ける、韓国財閥の宿痾”. 東洋経済. (2014年12月16日)
- ^ “大韓航空、乗務員にうそ証言要求 ナッツ・リターン騒動”. 朝日新聞 2014年12月16日閲覧。[リンク切れ]
- ^ a b 趙 章恩 (2014年12月17日). “ナッツリターン~国際的恥さらしに韓国中が怒り 財閥オーナー一族の世襲が問題?”. 日経ビジネス (日経BP) 2017年6月6日閲覧。
- ^ a b c d e f “大韓航空副社長、CAからマカダミアナッツを勧められキレる 飛行機を引き返させ責任者を下ろす”. ハフィントン・ポスト. (2014年12月9日)
- ^ “「乗客」で搭乗の大韓航空、女性副社長「サービスなってない」と激怒 滑走路から引き返させ、責任者を降ろす制裁”. 産経新聞. (2014年12月8日)
- ^ ナッツリターン NY空港 当時の機体の映像公開(15/01/21) ANNnewsCH
- ^ a b ““ラーメン常務”を非難したチョ・ヒョナ大韓航空副社長が“ナッツ副社長”に”. ハンギョレ. (2014年12月8日)
- ^ a b “大韓航空“ナッツ・リターン”の副社長を更迭か 離陸遅延 刑事処罰も”. スポーツニッポン. (2014年12月10日)
- ^ “大韓航空副社長が乗務員に激怒 滑走路の機体引き返させる”. 聯合ニュース. (2014年12月8日)
- ^ 海外メディア「大韓航空副社長問題」一斉報道…「北朝鮮・高麗航空の方が“マシ”」 ワウコリア 2014年12月8日
- ^ “機内食に不満で乗務員に暴行した大手企業役員=韓国” (日本語). 中央日報日本語版 (ソウル特別市: 中央日報). (2013年4月21日) 2017年1月4日閲覧。
- ^ “乗務員暴行の韓国企業役員、大韓航空が提訴を検討” (日本語). 中央日報日本語版 (ソウル特別市: 中央日報). (2013年4月22日) 2017年1月4日閲覧。
- ^ “「大韓航空は社名変更を」韓国サイトで署名活動”. 聯合ニュース 2014年12月17日閲覧。
- ^ "ナッツ姫"に下された「懲役1年」の意味 韓国に渦巻く「有銭無罪」への微妙な感情(福田 恵介 週刊東洋経済 副編集長 2015年2月12日)
- ^ “【大韓航空騒動】ナッツ副社長が常務に隠蔽工作を指示 国交省監督官も加担か”. 産経新聞. (2014年12月18日) 2014年12月20日閲覧。
- ^ a b “大韓航空前副社長を本格的に捜査”. NHK. (2014年12月17日). オリジナルの2014年12月20日時点におけるアーカイブ。 2014年12月20日閲覧。
- ^ a b 宮崎健雄 (2014年12月14日). “ナッツ叱責、趙前副社長が謝罪に自宅訪問…不在”. 読売新聞 2014年12月20日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “大韓航空副社長、「全ての役職から退く」と表明”. Livedoor ニュース. (2014年12月9日). オリジナルの2015年11月22日時点におけるアーカイブ。
- ^ “-速報- 国土交通省、ジョヒョンア副社長出頭通知(韓国語)”. 京郷新聞. (2014年12月11日)
- ^ “副社長問題で大韓航空捜索 出発遅延、航空法違反か”. 日本経済新聞
- ^ “大韓航空に運航停止検討、前副社長「ナッツ問題」で=韓国国交省”. ロイター
- ^ “韓国国土交通部「大韓航空、最大21日間の運行停止」”. 中央日報. (2014年12月17日) 2014年12月19日閲覧。
- ^ “「ナッツ・リターン」問題 逮捕状請求の背景に「国民情緒法”. FNN. (2014年12月24日). オリジナルの2015年1月22日時点におけるアーカイブ。 2015年1月22日閲覧。
- ^ a b 吉田敏行 (2014年12月31日). “ナッツ騒動、大韓航空前副社長を逮捕”. 読売新聞 2014年12月31日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “大韓航空「ナッツ姫」トンデモ行状が判明 従業員が正しいのに「逆ギレ」していた”. J-CASTニュース. (2015年1月20日)
- ^ “ナッツ事件実刑 韓国地裁「きわめて危険で非常識」”. 朝日新聞. (2015年2月12日)
- ^ “実刑“ナッツ姫”悲鳴!判決の瞬間泣き崩れた”. スポーツ報知. (2015年2月13日7時4分)
- ^ “ナッツ事件、実刑判決受けた趙被告が控訴”. スポーツ報知. (2015年2月13日21時10分)
- ^ “大韓航空の前副社長 「ナッツリターン」一部無罪 猶予刑が確定”. 日本経済新聞. (2017年12月21日) 2018年1月15日閲覧。
- ^ “大韓航空元副社長「航路変更」は無罪 韓国最高裁、懲役10月の2審判決支持”. 産経新聞. (2017年12月21日) 2018年1月15日閲覧。
- ^ JEYUP S. KWAAK (2014年12月11日). “大韓航空騒動、マカダミアナッツ販売が急増 韓国”. ウォール・ストリート・ジャーナル 2014年12月19日閲覧。
- ^ “ナッツ副社長”だけじゃない 韓国財閥に多い「モンスター一族」”. 夕刊フジ
- ^ “「ナッツ事件」の大韓航空前副社長、グループ会社の経営陣に復帰”. Yahoo!ニュース
- ^ “国土部、「ナッツリターン防止法」19日から施行…違反の際、最大で懲役5年 | 亜洲日報”. japan.ajunews.com. 2023年11月25日閲覧。
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