ナタリア・ギンズブルグとは? わかりやすく解説

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ナタリア・ギンズブルグ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/04 07:22 UTC 版)

ナタリア・ギンズブルグ
Natalia Ginzburg
誕生 (1916-07-14) 1916年7月14日
イタリアシチリアパレルモ
死没 (1991-10-07) 1991年10月7日(75歳没)
イタリア ローマ
職業 小説家脚本家女優
配偶者 レオーネ・ギンズブルグ英語版
子供 カルロ・ギンズブルグ
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アレッサンドロ・ペルティーニと語るギンズブルク(1980年代はじめ)

ナタリア・ギンズブルグNatalia Ginzburg1916年7月14日1991年10月7日 )は、イタリア人小説家である。「ナタリーア・ギンツブルグ」と表記されることもある。

経歴

1916年、イタリアシチリアパレルモ生まれ。17歳の時、短篇「不在」を文芸誌「ソラリア」に発表する。1942年、最初の長篇小説『町へゆく道』を刊行。

映画やドラマの脚本を担当すると同時に、1964年にイエス・キリストを描いた映画、ピエル・パオロ・パゾリーニ監督の『奇跡の丘』にはベタニアのマリア役で出演した。

受賞歴

  • 1952年 ヴェイロン賞 『わたしたちのすべての昨日』
  • 1957年 ヴィアレッジョ賞 『ヴァレンティーノ』
  • 1963年 ストレーガ賞 『ある家族の会話』

家族・親族

評価・日本での影響

  • 随筆家の須賀敦子は「書くという私にとって息をするのとおなじくらい大切なことを、作品を通して教えてくれた、かけがえのない師」(『トリエステの坂道』)として、ナタリアに私淑していた。

日本語訳

  • 『拝啓ミケーレ君』 千種堅訳、早川書房、1982年
  • 『ある家族の会話』 須賀敦子訳、白水社、1985年/白水Uブックス、1997年
  • 『マンゾーニ家の人々』 須賀敦子訳、白水社、1988年/白水Uブックス(上下)、2012年  
  • 『モンテ・フェルモの丘の家』 須賀敦子訳、筑摩書房、1991年/ちくま文庫、1998年/河出書房新社「世界文学全集」、2018年
  • 『わたしたちのすべての昨日』 望月紀子訳、未知谷、2014年
  • 『夜の声』 望月紀子訳、未知谷、2016年
    「こんな風でした」「夜の声」「わたしの夫」を収録
  • 『町へゆく道』 望月紀子訳、未知谷、2016年
    「ヴァレンティーノ」「射手座」「町へゆく道」「母親」「不在」「海辺の家」を収録
  • 『小さな徳』白崎容子訳、「須賀敦子の本棚3」河出書房新社、2018年。エッセイ集11篇

主な作品

小説

  • La strada che va in città 『町へゆく道』1942年
  • È stato così(The Dry Heart) 『こんな風でした』1947年
  • Tutti i nostri ieri(A Light for Fools,All our yesterdays) 『わたしたちのすべての昨日』1952年
  • Valentino 『ヴァレンティーノ』1957年
  • Sagittario 『射手座』1957年
  • Le voci della sera(Voices in the Evening) 『夜の声』1961年
  • Le piccole virtù(The Little Virtues) 『小さな美徳』1962年
  • Lessico famigliare(Family Sayings)『ある家族の会話』1963年
  • Mai devi domandarmi(Never must you ask me) 1970年
  • Caro Michele 1973年
  • Vita immaginaria 1974年
  • La famiglia Manzoni『マンゾーニ家の人々』1983年
  • La città e la casa(The City and the House)『モンテ・フェルモの丘の家』1984年

ドラマ

  • Ti ho sposato per allegria (1965)
  • L'Inserzione(The Advertisement) (1969)

映画(脚本)

脚注

  1. ^ a b c Natalia Ginzburg IMDb 2018年5月2日閲覧。



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