ドレスデン国立歌劇場時代
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「オトマール・スウィトナー」の記事における「ドレスデン国立歌劇場時代」の解説
何度かシュターツカペレ・ドレスデンのコンサートを指揮したスウィトナーは、オーケストラから高い評価を得て、1960年にドレスデン国立歌劇場およびそのオーケストラであるシュターツカペレ・ドレスデンの音楽総監督兼首席指揮者に就任した。スウィトナーとシュターツカペレ・ドレスデンによる演奏の評価は高く、特にモーツァルトの演奏については「東ドイツに並ぶものはいない」とまで言われたが、両者はモーツァルトのような伝統的な演目の他にもハンス・アイスラーやルイジ・ダラピッコラといった同時代の作曲家の作品を取り上げており、こちらも高い評価を得た。また、両者は東欧諸国やソ連への演奏旅行を行なったほか、1961年には『薔薇の騎士』の初演50周年公演を行った。しかし1964年には、前任のフランツ・コンヴィチュニーと同じく、ベルリン国立歌劇場の音楽監督に就任したスウィトナーはドレスデンを去ることになった。ただし、スウィトナーとシュターツカペレ・ドレスデンとのレコーディングは続けられた。 スウィトナーはシュターツカペレ・ドレスデンについて「時代や混乱を通じても自らに誠実であり続けた理想的かつ完璧な楽器」と賞賛している。また、80歳の誕生日である2002年5月16日には、ドレスデンの旧友たちとともにゼンパー・オーパーに姿を見せた。
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