ディレクショナルパターン
ディレクショナルパターン(方向性パターン)は、タイヤの回転方向を定めて装着されることを前提として、路面保持性などを高めるために、トレッド面の中心線に対して線対称のトレッドパターンを用いたものである。目的はタイヤの排水性を高めるためである。正規の方向に回転する場合には、接地面内の水は中央部から外側に排水するように角度をつけた横溝、すなわち前方から見てV字形の溝を採用している。反対方向に装着すると、排水性が悪化する。左輪用と右輪用があって、それぞれ指定された側につけなければならない。タイヤを偏平化すると排水性能が低下するので、ディレクショナルパターンを採用して、ウエット性能を向上させた高性能タイヤが多い。
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