スラヴ神話
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スラヴ神話(スラヴしんわ、Slavic mythology)とは、9世紀頃までにスラヴ民族の間で伝えられた神話のことである[1]。
- ^ 時代による信仰の変化があり、多様な説があって分かっていない部分があるが、ロードは出産、運命、一族、父祖などを司る男性的な神であり、ロジャニツァは地母神で、出産と運命を司る。初期はロジャニツァ単独だったが、中世以降は通常「ロードとロジャニツァ」と併記される双神となり、夫婦神と言われることもある。「ウプィリとベレグィニャ」崇拝が盛んだった時期から、ペルーン崇拝が盛んになる時代の間の時代に、「ロードとロジャニツァ」が盛んに崇拝され、先祖崇拝と関連し、ロードは最高神と言われることもある。ロジャニツァが出産を司り、ロードが人の誕生に際して魂を吹き込むとされる。豊饒多産の祈願の対象となる双神である[6][7][8][9][10][11][12]。ロード崇拝の中心地の一つがロデニであり、「ロデニ」の名前はロードにちなむものである[13]。
- ^ a b c 坂内 2004 p. 400.
- ^ 伊東 2002, p. 51.
- ^ ワーナー 2004, pp. 7-8.
- ^ 除村 1943, p. 62.
- ^ 和田 1997, pp. 151-152.
- ^ Hubbs, Joanna (1993-09-22) (英語). Mother Russia: The Feminine Myth in Russian Culture. Indiana University Press. p. 15. ISBN 978-0-253-11578-2
- ^ Kalik, Judith; Uchitel, Alexander (2018-07-11) (英語). Slavic Gods and Heroes. Routledge. pp. 20-21. ISBN 978-1-351-02868-4
- ^ Goscilo, Helena; Holmgren, Beth (1996) (英語). Russia--women--culture. Indiana University Press. p. 155. ISBN 978-0-253-21044-9
- ^ 三浦 清美「中世ロシアの異教信仰ロードとロジャニツァ:日本語増補改訂版(前編 資料)」『電気通信大学紀要』第17巻1-2、2005年1月31日、 73-96頁、 ISSN 0915-0935。
- ^ 三浦 清美「中世ロシアの異教信仰ロードとロジャニツァ:日本語増補改訂版(後編 分析)」『電気通信大学紀要』第18巻1-2、2006年1月31日、 59-88頁、 ISSN 0915-0935。
- ^ 日本大百科全書(ニッポニカ). “スラブ神話”. コトバンク. 株式会社DIGITALIO. 2022年6月11日閲覧。
- ^ 世界大百科事典. “Rod”. コトバンク. 株式会社DIGITALIO. 2022年6月11日閲覧。
- ^ Миронов, Владимир; Голубев, Сергей (2022-05-15) (ロシア語). Русь между Югом, Востоком и Западом. Litres. p. 134. ISBN 978-5-4250-9669-2
- ^ このような解釈は、文献学者グリゴリー・グリンカ(ロシア語)によって初めて提案された。"ДРЕВНЯЯ РЕЛИГИЯ СЛАВЯН" (スラヴ人の古代宗教、ロシア語)を参照。 ミタヴァ1840年
- ^ 和田 1997, p. 152.
- ^ 伊東 2002 , p. 54.
- ^ a b c d e f 坂内 2004 p. 401.
- ^ アレグザンスキー 1993, p. 26.
- ^ アレグザンスキー 1993, pp. 19-20.
- ^ 伊東 2002 p. 58.
- 1 スラヴ神話とは
- 2 スラヴ神話の概要
- 3 スラヴ神話の研究
- 4 関連項目
スラヴ神話
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「とある魔術の禁書目録の用語」の記事における「スラヴ神話」の解説
東欧・ロシア圏に伝わる多神教神話。現代では宗教として衰退している。伝承に登場する妖精や魔物を利用した術式が存在する。
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