スミスネズミ
和名:スミスネズミ |
学名:Eothenomys smithii |
ネズミ目,ネズミ科 |
分布:わが国の固有種で,本州の新潟,福島県以南,四国,九州に分布する。 |
写真(上):スミスネズミ成獣 |
写真(下):スミスネズミによるヒノキ幼木被害 |
説明 背面は赤褐色か黄褐色で,腹面は淡黄色である。頭胴長は70〜115mm,尾長は30〜50mmと,やや小型。乳頭式は0+0+2=4か1+0+2=6。産子数は2〜3で,比較的少ない。本州中部以北のカゲネズミ(E. kageus)とは同一種と考えられている。低地から高地まで幅広く,特にハタネズミの分布しない四国においては低地の畑地にも生息する。ハタネズミと同じく,湿潤な環境を好み,四国,西日本では主要な農林業の加害獣である。樹幹部の剥皮はカラマツ,トドマツ,ストローブマツ,スギなどで見られる。被害は主に積雪期の初期から融雪期にかけて発生するが,大発生時には夏にも発生することがある。個体群の変動は密度の依存的に起こることが分かっている。ハタネズミと同様に,下層植生の管理で個体数を抑制することが出来るが,被害を発見してからの対処が一般的であり,殺鼠剤での駆除が普通である。 |
スミスネズミ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/24 05:16 UTC 版)
スミスネズミ(スミス鼠、Eothenomys smithii)は、ネズミ目(齧歯目)キヌゲネズミ科ビロードネズミ属に属する小型のネズミ類の1種である。日本固有種であり、東北地方南部を北限とする本州及び四国、九州に分布している。低地から高山帯までの森林や山間の畑などに生息する。湿潤な所を好む。頭胴長は75~115mm、尾長は33~55mm、体重は20~35gである。1904年にタイプ標本を六甲山で採集したゴードン・スミス氏にちなんでこの和名がつけられた [2]。植物の葉や茎や種実などを食べる食植者種である。
- ^ David Thomas (1776–1859) or オールドフィールド・トーマス
- ^ 神戸市広報紙KOBE 2015年6月号2頁
- ^ 鎌田浩毅『まるごと観察 富士山』誠文堂新光社、2013年、73頁。
- 1 スミスネズミとは
- 2 スミスネズミの概要
固有名詞の分類
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