鉄鼠
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鉄鼠(てっそ)は、平安時代の園城寺の僧頼豪の怨霊とネズミにまつわる日本の妖怪。「鉄鼠」の名は江戸時代の妖怪画集『画図百鬼夜行』において作者鳥山石燕がつけた名であり[4]、『平家物語』の読み本『延慶本』では頼豪の名をとって頼豪鼠(らいごうねずみ)[5]、妖怪を主題とした江戸時代の狂歌絵本『狂歌百物語』では由来である滋賀県大津市の三井寺(園城寺)の名をとって三井寺鼠(みいでらねずみ)ともいう[6]。平成以降には京極夏彦による推理小説『鉄鼠の檻』の題名に採用されたことでも知られるようになった[7]。
- ^ 稲田, 篤信、田中, 直日、高田, 衛監修 編 『鳥山石燕 画図百鬼夜行』国書刊行会、1992年、62頁。ISBN 978-4-336-03386-4。
- ^ 悳俊彦 編 『芳年妖怪百景』国書刊行会、2001年、85頁。ISBN 978-4-336-04202-6。
- ^ a b 京極 2004, p. 98
- ^ 多田克己 『百鬼解読』講談社〈講談社文庫〉、2006年、81-84頁。ISBN 978-4-06-275484-2。
- ^ a b 谷口編 2001, pp. 61–65
- ^ 京極夏彦、多田克己編著 『妖怪画本 狂歌百物語』国書刊行会、2008年、272-274頁。ISBN 978-4-3360-5055-7。
- ^ a b c “鉄鼠(大津市)”. 京都新聞 (京都新聞社). (2007年5月16日) 2010年6月9日閲覧。
- ^ 『平家物語』 上、福田晃他校中、三弥井書店〈三弥井古典文庫〉、1998年、159-161頁。ISBN 978-4-8382-7008-8。
- ^ 麻原美子他 編 『長門本平家物語』 2巻、勉誠出版、2004年、5-6頁。ISBN 978-4-585-03114-7。
- ^ 『完訳 源平盛衰記』 2巻、中村晃訳、勉誠出版〈現代語で読む歴史文学〉、2005年、190-191頁。ISBN 978-4-585-07054-2。
- ^ 『完訳 太平記』 2巻、上原作和・小番達監修 鈴木邑訳、勉誠出版〈現代語で読む歴史文学〉、2007年、210-212頁。ISBN 978-4-585-07074-0。
- ^ a b c d 乾 1986, pp. 941–942
- ^ a b c 村上 2008, p. 206
- ^ a b 志村監修 2008, p. 47
- ^ a b 笹間 1994, pp. 142–143
- ^ “ねずみの宮と頼豪阿闍梨”. 三井寺 (2002年). 2008年11月17日閲覧。
- ^ 尾島利雄編著 『下野の伝説』第一法規出版、1978年、74頁。 NCID BN16162299。
- ^ 宇井浩道他編著 『小山の伝説』第一法規出版、1992年、39-40頁。ISBN 978-447406168-2。
鉄鼠(てっそ)
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