ジョナサン・ハーヴェイ (作曲家)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ジョナサン・ハーヴェイ (作曲家)の意味・解説 

ジョナサン・ハーヴェイ (作曲家)

(ジョナサン・ハーヴィ (作曲家) から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/11 02:11 UTC 版)

ジョナサン・ハーヴェイ(またはハーヴィJonathan Harvey, 1939年5月3日 - 2012年12月4日)は、英国現代音楽作曲家。 。

略歴

サットン・コールドフィールド出身。ケンブリッジ大学セントジョンズ・カレッジにてエルヴィン・シュタインとハンス・ケラーに師事した後、最終的にPh.D.を取得。初期作品では、シェーンベルクベルクブリテンメシアンの影響が入り混じっていた。グラスゴー大学大学院に進学後に、BBCスコティッシュ交響楽団チェリストとして入団した。この頃にはシュトックハウゼンの音楽に興味を持つようになっていた。1969年にハークネス奨学金を得てプリンストン大学に留学し、ミルトン・バビットに出逢って多大な影響を受ける。1980年代には、ブーレーズに招かれ、IRCAMでの創作活動を続けた。

インペリアル・カレッジ・ロンドンの客員教授として音楽を指導しているほか、サセックス大学から名誉教授に任命されており、マレーシア人のタズル・イザン・タジュッディンも教えを受けた一人である。

2012年12月4日、イースト・サセックスルイス英語版で死去[1]運動ニューロン病を患っていた。73歳没。

作風

初期作品ではウェストミンスター寺院の鐘の音と少年の声を重ねた擬似児童合唱によるテープ作品など、IRCAMの電子音響技術を援用しながらも、キリスト教的美学に基づく作品を制作するが、近作ではオペラ『ワーグナーの夢』などに代表されるように仏教思想に基づく作品が多い。また、電子音響技術としてIRCAMの技術士ジルベール・ヌーノとのコラボレーションが多い(ヌーノはカイヤ・サーリアホのアシスタントとしても知られる)。ほとんどの作品を、フェイバー(Faber)社から出版している。

主要作品

  • 弦楽四重奏曲第4番
  • BHAKTI
  • 打楽器協奏曲
  • ワーグナーの夢

脚注

  1. ^ Jonathan Harvey, classical composer, dies aged 73 BBC News 2012年12月6日閲覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ジョナサン・ハーヴェイ (作曲家)」の関連用語

ジョナサン・ハーヴェイ (作曲家)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ジョナサン・ハーヴェイ (作曲家)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのジョナサン・ハーヴェイ (作曲家) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS