コンゲスタ(Congesta)
ヘリックス種(Helix) 直立型の中で最も単純なかたちのグループがこれである。 この仲間は5種ありそのうちの一つは姿は似ているが匍匐型で横に這う。しかしトレイラーと呼ぶほど枝を伸ばさない。 直立分枝型(upright)の4種は葉のかたちがわずかに違う程度で少なくとも3種は誰がみても同じに見える。 イレクタ、ストリクタ、コンゲスタがその3つで、ラッセリアーナは葉が少し大きく、違いがわかる。 ホフク型のはコングロマラータと呼ぶ。 これらに共通の特徴は成長が遅いことでそれも並の遅さではない。ほかのアイビーの6倍もの時間をかけてノロノロと伸び上がる。 商業ベースにのせられるものではない。仮に花市場へ出荷するとアイビーの競り値はすべて同じなので採算がとれるはずがない。 ほふく型以外のものは茎が丈夫で直立し、ホウキグサのように枝分かれして真上に伸びる。欧米ではロックカーデンに使うもので高さは2mにもなる。 これほど変わったアイビーはない。日本では台風が来るので風の当たらない場所に植えないとバラバラにされる。 といってもそんな場所はないのだから鉢植えにして緊急の場合には避難させるしかない。 マニア向きというべきか、鉢植えでも1mになるまでに5年ほどかかる。 いくらアイビーが好きな人でもあまり長く同じ姿を眺めているのはウンザリではあるまいか? 実はイレクタを最初にイギリスから買い入れた。それが台風に遭って小型のビニールハウスごと吹き飛ばされた。補充せずそのままにしている。(ストリクタ、ラッセリアーナ参照) |
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