コイヘルペスウイルス病
マゴイとニシキゴイに発生する病気。コイ以外の魚や人への感染はない。発病すると行動が緩慢になったり餌を食べなくなるが、目立った外部症状は少なく、鰓の退色やびらん(ただれ)などが見られる。幼魚から成魚までに発生し、死亡率が高い。現在、有効な治療法はない。1998年ごろから、イスラエル、英国、ドイツ、オランダ、ベルギー、米国、インドネシア、台湾などで発生していた。我が国では、2003年11月6日にはじめて本病の発生を確認した。コイヘルペスウイルス
(コイヘルペスウイルス病 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/19 13:21 UTC 版)
コイヘルペスウイルス(koi herpes virus、KHV、Cyprinid herpesvirus 3)は、鯉(マゴイ、ニシキゴイ)に特有のコイヘルペスウイルス病の原因となる二本鎖DNAウイルス。
- ^ a b c 飯田貴次「コイヘルペスウイルス病」『日本水産学会誌』第71巻第4号、公益社団法人日本水産学会、2005年7月15日、632-635頁、doi:10.2331/suisan.71.632、NAID 110003169442。
- ^ “錦鯉養殖業者及び流通業者の皆様へ”. 農林水産省. 2013年6月30日閲覧。
- ^ 実験的には成功している例もあるとされるが、大量生産が難しいことなどから実用化には至っていない。(岡克典 2007)を参照。
- ^ a b c d 『第3回コイヘルペスウイルス病に関する技術検討会の概要について』(PDF)(プレスリリース)農林水産省消費・安全局、2003年12月19日 。
- ^ “豪州、外来種のコイに宣戦布告 ウイルス使って壊滅も”. 2017年4月7日閲覧。
- ^ Adrian Barns,2004,「イギリスにおけるKHV被害の実態と対応」『国際錦鯉サミット・セミナー』(訳 大面 富士雄)(2004年2月16日時点のアーカイブ)
- ^ 『KHV infection: Present Status and Future Prospects for Prevention;コイヘルペスウイルス感染症の現状と防疫対策 シンポジウム概要』(プレスリリース)独立行政法人水産総合研究センター、2004年12月27日 。
- ^ Matsui K; Honjo M, Kohmatsu Y, Uchii K, Yonekura R, Kawabata Z (2008). “Detection and significance of koi herpesvirus (KHV) in freshwater environments.”. Freshwater Biol. 53 (6): 1262-1272. doi:10.1111/j.1365-2427.2007.01874.x. ISSN 1365-2427.
- ^ Mark Crane; Motohiko; Sano Cedric Komar (2004). “Infection with koi herpesvirus (KHV) - Disease card” (PDF). Network of Aquaculture Centres in Asia-Pacific . において2002年に中国で流行した旨の記載がある。
- ^ 農林水産省消費・安全局報道発表(2003年11月10日)(2003年12月4日時点のアーカイブ)
- ^ 湯浅啓「魚病「コイヘルペスウイルス病について」」『月刊錦鯉』、錦彩出版、2002年10月。
- ^ 平成一五年六月三〇日農林水産省令第六六号による。施行規則の改正部分(2003年7月28日時点のアーカイブ)
- ^ 『コイヘルペスウイルス病を疑うコイの確認について』(PDF)(プレスリリース)農林水産省、2003-11-02日 。
- ^ 茨城県報道発表資料(2003年11月28日) (PDF) (2003年12月4日時点のアーカイブ)
- ^ 「コイヘルペス問題」『2004夏の参院選』、常陽新聞、2004年。
- ^ 持続的養殖生産確保法施行規則の一部を改正する省令案に対する御意見及びこれに対する見解(農林水産省・2005年8月9日)(2009年12月22日時点のアーカイブ)
- 1 コイヘルペスウイルスとは
- 2 コイヘルペスウイルスの概要
- 3 日本における流行と対策
- 4 参考文献
- 5 脚注
コイヘルペスウイルス病と同じ種類の言葉
- コイヘルペスウイルス病のページへのリンク