クラスⅠ抗原
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/26 03:33 UTC 版)
クラスⅠa抗原(HLA-A、B、C)、クラスⅠb抗原(HLA-E、F、G)に分けられ、ほとんどの有核細胞や血小板、血漿中にある。 前者はキラーT細胞の誘導において拘束分子として機能する。HLA-A3、HLA-A11、HLA-Bw4、HLA-CがNK細胞レセプターのリガンドであり、NK活性を抑制する。 ウイルス感染細胞や癌細胞は免疫応答から逃れるために、自身のクラスⅠ抗原を消失させるが、逆にNK細胞はHLA抗原を失った細胞によって活性化される。 HLA-Gだけは胎盤トロホブラストに特異的に存在し(胎盤トロホブラストには他のクラスⅠ、Ⅱは無い)胎児保護のために母体のNK活性やキラーT細胞の抑制をしている。 また赤血球抗原のBga、Bgb、Bgc抗原はクラスⅠ抗原のHLA-B7、B17、A28抗原と同じである。 クラスⅠ抗原のL鎖はβ2-ミクログロブリンである。
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