カリアス3世とは? わかりやすく解説

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カリアス3世

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/17 18:16 UTC 版)

カリアス3世として知られるカリアス: Kαλλίας)は、古代ギリシアアテナイの市民。アテナイ随一の富豪ヒッポニコス3世の長男であり、その財産を相続して彼自身もアテナイ随一の富豪として知られる。

ソフィスト達の支援者(パトロン)としても知られており、プラトンの『プロタゴラス』は、アテナイのカリアスの邸宅を舞台として、ソフィスト達が集っている様を描いており、他にも『ソクラテスの弁明』『クラテュロス』においても、そのパトロンぶりが言及されている[1][2]

外港ペイライエウスにも邸宅を持っており、そちらはクセノポンの『饗宴』の舞台になっている。

また、クセノポンの『ギリシア史』には、彼が紀元前390年に重装歩兵としてコリントス戦争に参加したことや、紀元前371-370年にスパルタへの外交使節となったことが記されている。

また、喜劇作家クセノポンの『』(284行) にも登場する。

彼の姉妹はアルキビアデステオドロスイソクラテスの父)とそれぞれ結婚した[3]。また、異母弟にはソクラテスの弟子であるヘルモゲネスがいる。また、父ヒッポニコス3世の死後に母親がペリクレスと再婚して2人の男子(パラロスとクサンティッポス)を産んでおり、その2人の異父弟はプラトンの『プロタゴラス』にも登場している[4]

脚注

  1. ^ 『弁明』20A
  2. ^ 『クラテュロス』391B-C
  3. ^ 『プロタゴラス』岩波文庫 p.177
  4. ^ 『プロタゴラス』315A



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