カモッラの造反
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/14 05:18 UTC 版)
「マフィア-カモッラ戦争」の記事における「カモッラの造反」の解説
カモッラは内輪の会議を開いた。ハーレムのポリシーは元々モラノが週25ドルの上納金をモレロ一家に払うことで、トンマーゾ・ロモンテ、スティーヴ・ラサール、チャールズ・ウブリアコらモレロメンバーから受け継いだが、その上納金のせいで利益が上向かなかった。モラノは部下に給料を与えていたが、メンバーは年々増えて、赤字だった。モラノは、上納金で1500ドルを損した、ポリシーを自由にやらせないのなら力づくで奪いたい、と不満を口にした。NSGのアレッサンドロ・ヴォレロは、モレロ一家の有する数々の利権は魅力的な収入になると述べた。ヴォレロは更に、ハーレムのカモッラ仲間ニコラ・デルゴーディオ殺しに触れ、シチリア人への不信感を露わにした。「モレロ一家はデルゴーディオに和平を持ちかけてハーレムに誘い出し、だまし討ちした」。シチリアギャングと戦うより仲間でいた方がいいという主張も出て、意見が割れた。NSGのリーダー格のヴィンセント・パラパッレは、「シチリア人は我々の友人だ。ディマルコ殺しに協力してモレロ一家を満足させたから、彼らに貸しがある。彼らは、何も間違ったことをやってない、むしろ(アンドレア・)リッチの命を救ったではないか」と述べ、パートナー関係は続けるべきとした。モレロ一家がいなくなれば上納の必要がなくなる上、賭博の縄張りの他、モレロ一家が有する石炭や氷、アーティチョークなど多彩なビジネスが手に入る。議論の末モラノは、懐疑的だったアンドレア・リッチを説得し、モレロ一家の武力排除を決断した。平和共存派もボスの決断に従い、一つにまとまった。
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