エントロピー‐だんせい【エントロピー弾性】
エントロピー弾性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/11 04:27 UTC 版)
エントロピー弾性(エントロピーだんせい)とは、外部の力によって規則的に配列していた分子が、エントロピー増大則に従って元の不規則な状態へ戻ろうとする性質[1]のこと。温度を一定にして体積を変化させたときのエントロピー変化により生じる弾性力。
- ^ a b 「ガラスがゴムになる -エントロピー弾性を示す酸化物ガラスを実現」、東京工業大学、2014年12月2日。2018年8月11日閲覧。
- ^ 野口徹「盲目の科学者ゴフとエントロピー弾性」『日本ゴム協会誌』第74巻8号、2001年。2018年8月11日閲覧。
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- ^ 和達三樹; 十河清,出口哲夫 『ゼロからの熱力学と統計力学』岩波書店、2005年、85-87頁。ISBN 4-00-006700-1。
- ^ 草水純男、「試験機器からみた試験方法 (4)」『日本ゴム協会誌』 1975年 48巻 6号 p.378-384, doi:10.2324/gomu.48.378, 日本ゴム協会。2018年8月11日閲覧。
- 1 エントロピー弾性とは
- 2 エントロピー弾性の概要
- 3 関連項目
エントロピー弾性
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「エントロピー的な力」の記事における「エントロピー弾性」の解説
外力による変形に応答して元の形に戻る性質を弾性というが、そのうち主としてエントロピー変化によるものがエントロピー弾性である。代表的なゴム弾性を例にとると、ゴムが引き伸ばされることで、それを構成するコイル状の分子も伸び、エントロピーは減少する。外力が弱くなるとエントロピーが増加する方向、すなわち元に戻る方向へ自発的に変化する。これは微視的には各分子の乱雑な熱運動によるものであるが、あたかも外力と逆の方向の力が働いているように感じられる。
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