イヤニチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 08:24 UTC 版)
明石海峡は瀬戸内海東部、大阪湾と播磨灘の間に位置。船で西から大和(古代の中心地)を目指してくると入り口に当たることから、古くは明石大門と呼ばれていた。 この海峡での潮の流れは、大洋の干満によって発生する。満ち潮は大阪湾に押し寄せ明石海峡では、播磨灘への西への流れになり、引き潮は大阪湾への東への流れとなる。ところが明石海峡は”幅が最狭部で3.6km・深度は約100m”と狭く、海峡に潮が押し寄せると、最速7ノット(時速約13km/h)の凄まじい流れが走る。同時に狭い出口からあふれ出た海流は、水深20mのラインに沿って反転する渦を生じさせる。 明石海峡では、満ち潮の時、反時計回りの渦が出来る。水深20m以上の海域が大阪湾に比べてはるかに狭く渦は小さい。以上から、三角波(林のイヤニチと呼ばれる)と西への潮の起きる点が難所となる原因である。ちなみに「イヤな満ち潮」から「イヤニチ」「イアイニチ」「イヤニツ」などと呼ばれるようになった。
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