イギリスにおけるスーパービジョン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/27 05:28 UTC 版)
「スーパービジョン (教育)」の記事における「イギリスにおけるスーパービジョン」の解説
イギリスでは多くの職種で臨床的スーパービジョンが使われている。国家資格の有資格者が集まった職能別団体は、資格要件としてスーパービジョンを定期的に受けていることを要求している。作業療法士 や、心理療法士、栄養士、言語聴覚士、芸術療法士、音楽療法士、演劇療法士などである。 音楽・演劇療法士や牧師、心理士、作業療法士のようにスーパービジョンを以前から用いている職種がある一方、まだ始めたばかりという職種もある。英国国民保健サービス(NHS)に所属する看護師の場合、臨床的スーパービジョンを受けることが良い臨床を行うための必須条件とされている。オーストラリアで行われたランダム化比較試験では、スーパービジョンと看護ケアの質・患者の転帰の間の関係を調べた結果、スーパービジョンによってスーパーバイザーとスーパーバイジーの双方に良い効果が生じ、それが維持されたとWhiteとWinstanleyが報告している。またWaskettによれば、臨床的スーパービジョンを維持するためには、管理者サイドと組織全体によるサポートが必要である。彼はNHSのような巨大な組織に臨床的スーパービジョンを導入し、植え付けることも検討している(2009, 2010)。 英国カウンセリング・心理療法学会(英語版)(BACP)に所属し、臨床活動を行っているメンバーは1ヶ月当たり最低でも1.5時間はスーパービジョンの時間を持たなければならない。学生や研修生はクライエントと接する時間、8時間あたりに1時間が必須だとされている。 スーパービジョンの概念は臨床心理学やソーシャルワーク、保護観察官、その他のさまざまな職種で広く用いられている。
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