アースシーの風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 01:43 UTC 版)
原題:The Other Wind かつてゲドと共に旅をし、アースシーの王となったレバンネン(アレン)や、ゲドの妻となったテナー、その二人の養女となったテハヌー(テルー)が物語の核となっていく。竜や異教徒のカルガド人によって、従来の正義であった「真の名」という魔法の原理への批判が行われ、それまで作り上げられてきたアースシーの価値観を根本から壊していくような物語構造となっている。女の大賢人の可能性や世界の果てにある理想郷、また死生観への再考、長年敵対していたカルガド帝国との和解も暗示される。テハヌーと竜との関わりも明らかにされ、確実に物語の中心はゲドからレバンネン、テハヌーの世代へと移り変わっている。 原題 The Other Wind(別の風、別の思潮)に対し、日本語版の題名は「新しい風」となる予定だったが、「新しいではない」との翻訳者および作者本人の意見を受け、現在のものとなった。
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