アメリカ合衆国の寄附金付切手
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/24 05:04 UTC 版)
「寄附金付切手」の記事における「アメリカ合衆国の寄附金付切手」の解説
主要国の中でもアメリカでは1998年まで寄附金付切手を発行しなかった。2019年までに7回しか発行されておらず、毎年のように発行している欧州諸国とは大きく異なる。 1998年7月29日にアメリカで最初に発行された「乳がん認識」は、ガン研究費募金としたもので、アメリカ国立衛生研究所に70%、アメリカ国防総省の医学研究プログラムに30%が割り振られる。仕様を変更しながら2020年現在も発行中であり、本来は2019年末に販売を終了する予定であったが、8年間延長された。予定通り2027年まで販売され続ければ、30年近いロングラン切手となる。2019年11月までに10億6000万枚以上を売り上げ、乳がん研究に9070万ドル以上をもたらした。 また2002年6月に「合衆国の英雄2001年」と題するアメリカ同時多発テロ被害者救済募金切手、2003年10月に家庭内暴力禁止切手(2006年12月販売終了)、2011年9月に絶滅危惧種の保護を訴える切手(2018年12月31日をもっていったん販売を終了したが2020年1月16日に再開)、2017年11月にアルツハイマー病治療の切手(2019年末に販売終了)、2019年12月にPTSDの切手を発行している。 アルツハイマー病切手については2019年末の販売終了までに研究費として100万ドル以上を調達しており、販売延長に向けた動きがある。 アメリカの記念切手は無額面切手が大半であり、送付できる郵便の種類が書かれているのみで額面は明記されていない。このため、郵便料金が改定されてもその都度、新料金の額面の切手を発行する必要がなく、基本的には長期にわたる販売が可能である。1998年発行の寄附金付切手が20年以上にわたって販売されているのもそのためで、切手そのものは同じものであるが、その間にアメリカ合衆国郵便公社が郵便料金を幾度も値上げしているので、切手そのものの値段は購入する時期によって異なる。
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