アウトリュコスの娘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 02:35 UTC 版)
「アンティクレイア」の記事における「アウトリュコスの娘」の解説
このアンティクレイアは、盗みの技で名高い英雄アウトリュコスとアムピテエーの娘で、ポリュメーデー、アイシモスと兄弟。イタケー島の王ラーエルテースと結婚し、オデュッセウスとクティメネーの母となった。ただしオデュッセウスをコリントス王シーシュポスとの間に生まれた息子とする伝承もある。 ホメーロスの叙事詩『オデュッセイアー』ではアンティクレイアはすでに故人となっており、オデュッセウスがトロイア戦争から帰国するのを見ることなく死去するが、オデュッセウスが魔女キルケーの助言で冥府を訪れた折に再会する。アンティクレイアは娘クティメネーとともにエウマイオスを我が子同然に育てたので、死後もエウマイオスから慕われている。死に関してはナウプリオスからオデュッセウスが死んだという偽の情報を聞かされ、絶望して自殺したという話もある。
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