みえ緑萌1号【ミエリョクホウ1ゴウ】(工芸作物)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第4954号 |
登録年月日 | 1996年 3月 18日 | |
農林水産植物の種類 | 茶 | |
登録品種の名称及びその読み | みえ緑萌1号 よみ:ミエリョクホウ1ゴウ | |
品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 三重県 | |
品種登録者の住所 | 三重県津市広明町13番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 池田敏久 橘尚明 大谷一哉 吉田元丈 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「やぶきた」の自然交雑による実生の中から選抜,育成された固定品種であり,育成地(三重県亀山市)におけるほう芽期及び摘採期が晩で,耐寒性が強い,やや多収の煎茶及びかぶせ茶用品種である。 樹姿は中,樹勢は強,株張りはやや大,葉層の厚さは中である。摘採期の茶芽の揃い及び芽数は中,摘芽の本葉の開葉数はやや多,摘芽長は長,百芽重は中である。新葉の形は長楕円,大きさはやや小,厚さはやや薄,色は濃緑,光沢はやや少,葉質は中である。成葉の形は長楕円,大きさは中,葉面のしわはやや少,葉縁の波は多,内折度及び反転度は中である。枝条の分枝数はやや多,節間長はやや短,着葉角度はやや鈍,ほう芽期及び摘採期は晩,さし木の発根性は良,幼木及び成木の収量性はやや多である。製品の外観の形状,色沢,内質の香気,水色及び滋味は上である。赤枯抵抗性は強,裂傷型凍害抵抗性及び輪斑病抵抗性はやや強,炭そ病抵抗性及びもち病抵抗性は中である。 「やぶきた」と比較して,株張りが大きいこと,新葉の色が濃緑であること,ほう芽期及び摘採期が晩いこと,炭そ病及び輪斑病抵抗性が強いこと等で,「おくみどり」と比較して,株張りが大きいこと,摘採期の茶芽の芽数が少ないこと,新成葉の色が濃緑であること,成葉の形が長楕円であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,三重県農業試験場茶業分場((現三重県農業技術センタ-茶業センタ-)亀山市)において,昭和35年に「やぶきた」の自然交雑による実生の中から選抜,育成された固定品種で,46~48年に個体選抜を行い,49年から選抜樹決定試験,55年から南勢茶試験地ほ場(多気郡大台町)において煎茶用として,58年からかぶせ茶用としての地域適応性検定試験を行い,その特性を確認して育成を完了した。 |
- みえ緑萌1号のページへのリンク