配慮
読み方:はいりょ
配慮(はいりょ)とは、事情をふまえて、気遣いのこもった取り計らいをすることを意味する語である。主に文章や改まった会話で用いる、やや硬い漢語である。
「配」はくばる意、「慮」はおもんぱかることの意で、「配慮」は気づかいを行き渡らせることを意味する。
「配慮」はサ変動詞化し「配慮する」の形にもなる。この場合、「~に」「~を」「~へ」に対象となる人や物をとる用法(例、「高齢者に配慮する」「自然を配慮する」)、くむべき事情や観点をとる用法(例、「相手の立場を配慮する」「安全性に配慮する」)がある。
相手方の配慮を高める言い方は「ご配慮」である(例、「多大なご配慮をいただきました」)。また、「配慮する」の主体を高める言い方には「ご配慮いただく」「ご配慮くださる」がある。
「配慮」と似た意味の漢語には「考慮」「顧慮」「高配」などがある。
「考慮」はしっかりと考えることを意味する語であり、「顧慮」は事情について気遣いつつ考えることを意味する語である。「考慮」「顧慮」はいずれも、「配慮」のように考えた結果の行動は意味に含まない。また、「配慮」「顧慮」は気遣いのあることを意味に含むが、「考慮」にはそのような含みはない。
また、「配慮」「考慮」「顧慮」はいずれもサ変動詞となるが、「考慮する」「顧慮する」は「~を」にもっぱら考えの対象となる事情をとり、「配慮する」のように対象となる人や物をとらない(例、「高齢者を配慮する」「高齢者であることを考慮する」「高齢者であることを顧慮する」)。
「高配」は相手からの自分に対する配慮を高める言い方であり、多くの場合、さらに敬意をこめて「ご高配」という。また、「高配」はもっぱら名詞として用い、「配慮」のようにサ変動詞にはならない。
また、「配慮」と置き換えうる和語には「気配り」「気遣い」「心配り」「心遣い」などがある。
配慮がないことは「無配慮」という。
配慮の用例:
(執筆:稲川智樹)
配慮(はいりょ)とは、事情をふまえて、気遣いのこもった取り計らいをすることを意味する語である。主に文章や改まった会話で用いる、やや硬い漢語である。
「配」はくばる意、「慮」はおもんぱかることの意で、「配慮」は気づかいを行き渡らせることを意味する。
「配慮」はサ変動詞化し「配慮する」の形にもなる。この場合、「~に」「~を」「~へ」に対象となる人や物をとる用法(例、「高齢者に配慮する」「自然を配慮する」)、くむべき事情や観点をとる用法(例、「相手の立場を配慮する」「安全性に配慮する」)がある。
相手方の配慮を高める言い方は「ご配慮」である(例、「多大なご配慮をいただきました」)。また、「配慮する」の主体を高める言い方には「ご配慮いただく」「ご配慮くださる」がある。
「配慮」と似た意味の漢語には「考慮」「顧慮」「高配」などがある。
「考慮」はしっかりと考えることを意味する語であり、「顧慮」は事情について気遣いつつ考えることを意味する語である。「考慮」「顧慮」はいずれも、「配慮」のように考えた結果の行動は意味に含まない。また、「配慮」「顧慮」は気遣いのあることを意味に含むが、「考慮」にはそのような含みはない。
また、「配慮」「考慮」「顧慮」はいずれもサ変動詞となるが、「考慮する」「顧慮する」は「~を」にもっぱら考えの対象となる事情をとり、「配慮する」のように対象となる人や物をとらない(例、「高齢者を配慮する」「高齢者であることを考慮する」「高齢者であることを顧慮する」)。
「高配」は相手からの自分に対する配慮を高める言い方であり、多くの場合、さらに敬意をこめて「ご高配」という。また、「高配」はもっぱら名詞として用い、「配慮」のようにサ変動詞にはならない。
また、「配慮」と置き換えうる和語には「気配り」「気遣い」「心配り」「心遣い」などがある。
配慮がないことは「無配慮」という。
配慮の用例:
(執筆:稲川智樹)
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