のび太植物人間説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 23:39 UTC 版)
「ドラえもんの最終回」の記事における「のび太植物人間説」の解説
もとは1986年秋頃に子供たちの間で流行した噂であり、「ドラえもんがいた話はすべて、交通事故にあって植物状態となったのび太が見ていた夢であった」という内容である。「この噂は本当か」と、『ドラえもん』連載学年誌の出版元である小学館に問い合わせが相次いだため、作者の藤本弘(当時は藤子不二雄コンビ解消前)が正式に「ドラえもんはそのような突然で不幸な終わり方にはしない」とするコメントを発表する事態となった。藤本がこの年の夏病気で入院したため、このような噂が生まれたと考えられる。その後出回ったチェーンメールでは内容が追加されており、「ある日、事故にあって植物人間状態になったのび太を、ドラえもんがどこでもドアを使いのび太をおぶって天国へと連れて行く」というものや、「実はのび太は心身障害者で、ドラえもんは彼による作り話(妄想・羨望といった派生型あり)」といったものもある。 また、同じ植物状態説でも「動かないのび太にドラえもんが自分の全エネルギーを与え、自身の命と引き換えに助けた。その後、のび太が停止したドラえもんを抱きしめ、泣きながら『ドラえもーん』と叫ぶと、垂れた涙がドラえもんに当たった瞬間にドラえもんが復活し、エンディングテーマが流れスタッフロールが出てきてフィナーレ」というハッピーエンドになるものもある。このエピソードは1991年にアニメ化された『丸出だめ夫』の最終回ほぼそのままの話である。ちなみにこのエピソードに関して作者の娘が作者に尋ねたところ、藤子は「ドラえもんはそんな終わり方をしない、もっと楽しい終わり方にする」と、コメントした。
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