つうか‐きょうきゅうりょう〔ツウクワキヨウキフリヤウ〕【通貨供給量】
読み方:つうかきょうきゅうりょう
通貨供給量(つうかきょうきゅうりょう)
個人や一般企業、地方自治体などの通貨保有主体について、現金として持っている通貨と預金として金融機関に預けてある通貨を合計したものを指す。ただし、金融機関や政府の保有する預金は含まない。
通貨供給量(マネーサプライ)をあらわす指標には、いくつかの種類がある。まず、現金通貨に当座預金と普通預金を加えたものを "M1" という。M1は、要求に応じてすぐに支払いが可能であることから、「狭義のマネーサプライ」と呼ばれている。次に、このM1に定期預金を加えたものを "M2" という。
さらに、譲渡性預金 (CD) を加えたものを "M2+CD" といい、通貨供給量の代表的な指標として広く使われている。譲渡性預金とは、銀行が無記名で証書を発行し、預金者が金融市場で自由にやりとりできる特別な定期預金のことだ。
日本銀行は、1978年からマネーサプライ統計を公表するようになった。過度のインフレーション(インフレ)やデフレーション(デフレ)を避けるため、適宜な通貨供給量を保ちつつ、金融政策を進めている。
最近では、金融の量的緩和の結果、マネーサプライを増やし、市場に潤沢な通貨を流通させようとする傾向がある。
(2001.07.27更新)
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