かたげる

デジタル大辞泉

かた・げる【^▽傾げる】

読み方：かたげる

［動ガ下一］［文］かた・ぐ［ガ下二］かたむける。かしげる。

「端然と坐って、…小首を—・げていた」〈犀星・性に眼覚める頃〉

かた・げる【^▽担げる】

読み方：かたげる

［動ガ下一］［文］かた・ぐ［ガ下二］《「かた（肩）」の動詞化》

１ 肩にのせる。になう。かつぐ。

「錆びた鋸と桑剪(き)り鋏とを—・げた彼が」〈佐藤春夫・田園の憂鬱〉

２ 負担する。また、負かされる。やりこめられる。

「なまなか咎(とが)めて一本—・げ恥かこより」〈浄・二枚絵草紙〉

大阪弁

かたげる

大阪弁	訳語	解説
かたげる	かつぐ	肩げる、担げる。材木などを肩に載せること。近畿での言い方。北陸、越後で「かたねる」、伊勢以東の東日本で「かつぐ」や「かづく」、四国や山陽などで「かたぐ」、九州では「かたぐる」、江戸でも「になう」と「かたぐる」は使い分けていたが、東京では両者の区別がなくなっている。東日本では区別がなく、どちらも「かつぐ」、琉球でも区別がなく「かたみーん」という。

和歌山弁辞書

かたげる

かつぐ（古語「肩上げる」より）
例「こしいわさんよに、かたげていきなあ」
＝「腰を痛めないように、担いで行きなさい」