『おともだち』とは? わかりやすく解説

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『おともだち』(1983年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 14:20 UTC 版)

高野文子」の記事における「『おともだち』(1983年)」の解説

詳細は「おともだち (漫画)」を参照1983年7月、第2単行本『おともだち』を刊行1981年から83年までの作品5編を収録短編集で、日本舞台にした作品3篇からなる日本おともだち」と、アメリカ舞台にした2編からなるアメリカおともだち」の2部構成されている。箱入りの上製本で、南伸坊による絵本のような装丁当時話題となった。 「日本おともだち」の中心となるのは100ページ超の作品春ノ波止場デウマレタ鳥ハ」である。大正時代女学校舞台に、演劇通じて心を通わせあう二人の少女描いた作品で、『絶対安全剃刀』収録作品はうって変わって古典的なストーリー描いている。ここまで高野最長作品で、1ページあたりのコマ数も少なく余裕のあるコマ割りなされており、作中少女これまでになく丸み帯びた可愛らしい造形描かれている。またいしかわじゅんは、それまでロングショットだけで作中人物描いてきた高野がこの作品からアップ使い始めたことを「劇的な変化」として指摘している。 「アメリカおともだち」は、「春ノ波止場デウマレタ鳥ハ」の前後描かれた「ボビー&ハーシー」と「デイビスの計画」の2編からなる前者60年代アメリカ文化背景にしたポップなラブストーリーであり、後者少女活躍するスパイ活劇風の作品で、後者主題は後の『ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事』引き継がれることになる。 『おともだち』は当初高野の夫の秋山一郎発行人務める綺譚社から刊行された。『おともだち』刊行前後高野は綺譚社で電話番として働いており、同社発行する同人雑誌『綺譚』に2ページ作品雪国」を掲載したりしている。また秋山80年代前半角川書店発行の『バラエティ』に参加しており、その関係で高野このころ同誌に短編やイラスト・カットを掲載している(いずれも単行本未収録)。

※この「『おともだち』(1983年)」の解説は、「高野文子」の解説の一部です。
「『おともだち』(1983年)」を含む「高野文子」の記事については、「高野文子」の概要を参照ください。

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