"SunOS" と "Solaris"
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/24 06:47 UTC 版)
「SunOS」の記事における「"SunOS" と "Solaris"」の解説
1987年、AT&Tとサンは、当時最も一般的なUNIXであったBSD(SunOS固有の機能も含む)とSystem VとXENIXを統合する共同プロジェクトの開始を発表した。その成果がSystem V Release 4 (SVR4) である。 1991年9月4日、サンは次のOSメジャーリリースはBSDのコードベースからSVR4ベースへの切り替えを行うことを発表した。このリリースを社内ではSunOS 5と呼んでいたが、対外的にはこの時点からSolarisの呼称を使い始めた。また、このブランド名はSunOSだけを指すのではなく、OpenWindowsデスクトップ環境とOpen Network Computing (ONC) 機能を包含したものだとした。 SVR4ベースのOSは翌年まで大量出荷されないと見られていたが、サンは既存のSunOS 4(およびOpenWindows)にもSolarisの名前を使い始めた。例えば、SunOS 4.1.1はSolaris 1.0と改称され、SunOS 5.0はSolaris 2.0の一部とされた。SunOS 4.1.xは1994年までリリースが継続され、それぞれにSolaris 1.xという名称も付与された。バージョン番号の対応は単純ではない。以下に対応表を示す。 SunOS 4.1.x / Solaris 1.x / OpenWindowsリリース対応SunOSバージョンSolarisバージョンOpenWindowsバージョン4.1.14.1.1B4.1.1.1 1.0 2.0 4.1.2 1.0.1 2.0 4.1.3 1.1 SMCC Version A 3.0 4.1.3C 1.1C 3.0 4.1.3_U1 1.1.1 3.0_U1 4.1.3_U1B 1.1.1B 3.0_U1B 4.1.4 1.1.2 3.0_414 SunOS 5はSolarisとして認知されているが、OS立ち上げ時などはSunOS 5の名称が表示されたり、unameコマンドの出力やmanページのフッターなどにも古い名称が見られた。 SunOS 5.x以降は、Solarisのバージョン番号との対応は単純で、マイナー番号が同じになっている。例えばSolaris 2.4はSunOS 5.4に対応する。しかし、Solaris 2.6 以降、"2." が表示されなくなり、従来のマイナー番号だけが表示されるようになった。したがって、Solaris 10はSunOS 5.10に対応する。
※この「"SunOS" と "Solaris"」の解説は、「SunOS」の解説の一部です。
「"SunOS" と "Solaris"」を含む「SunOS」の記事については、「SunOS」の概要を参照ください。
- "SunOS" と "Solaris"のページへのリンク