Standard Generalized Markup Language
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/14 15:41 UTC 版)
簡単な例
<!DOCTYPE memo PUBLIC "-//SuzukiCorp//DTD Memo//JP">
<memo>
<from>木村
<to>富田様
<date>2001/10/01
<subject>役員会議
<para>役員会議の場所は会議室Bに変更になりました。
</memo>
パーサ
SGML文書を、人間が読めるように、レイアウトして表示することは、SGMLパーサという名のプログラムが行う。つまり構文解析およびレイアウトを行うプログラムである。SGMLパーサの最も初期の市販品としては、ブリュッセルのSOBEMAP社のものおよび、シカゴのDatalogics データロジックス社[注 2]のものがあった。[注 3]
問題
SGMLは機能が満載されていたことにより、そのままでは全てを実装することは困難であった。また、タグの構造が原因で、パーサのアルゴリズムが比較的複雑になることも難点だった。そこで後に、SGMLを簡略化および改良した形のXMLが開発され、普及してゆくことになった。SGML文書はXML文書へと順次、変換・移行されることになった。
貢献
- 上記のごとく、SGMLをもとにして、XMLが開発された[注 4]。
- SGMLを基にした応用技術の一つが、HTMLである[注 5]。ウェブページを記述する言語HTMLなくしては現在の爆発的なインターネットの普及は考えられない。
SGMLはこれら2つのマークアップ言語の源流であり、現在のインターネット利用者は皆SGMLの恩恵に浴しているのである。
参考文献
- 『SGML入門』Martin Bryan 著、山崎俊一、福島誠 訳、アスキー出版局、1991年 ISBN 4-7561-0069-4
- ^ HTMLでのスタイルの記述は CSS (Cascading Style Sheets) による。
- ^ http://www.datalogics.com/
- ^ 注:SGMLパーサは、SGML文書の文法が規則に適合しているか検証する機能も持っており、そうした機能のためにだけ使われることもある。出典 http://www.asahi-net.or.jp/~sd5a-ucd/rec-html401j/sgml/intro.html#h-19.1
- ^ SGMLとXMLの対応(比較)については、ジェームズ・クラークによる「Comparison of SGML and XML」というタイトルの、1997年12月15日に議論のためにまとめられた(何らかの公式のものではない)ノートがあり、それによればSGML (ISO 8879) とXMLの関係はスーパーセットともサブセットとも結論付けられてはいない。XML 1.0のAppendix CではNon-Normative(参考)として、XMLはSGMLのサブセットとなるべく設計され(designed to be)、全てのXML文書は同時にSGMLにもconforming(準拠)でもあるべき(should)と書かれており、前述のノートを参照せよとされている。国際標準は ISO 8879:1986 であり、対応するJISとして JIS X 4151:1992 が存在する。
- ^ HTML4までのHTMLはSGML応用系とされていたが、HTML5以降はSGML応用系ではない。
固有名詞の分類
マークアップ言語 |
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