Left 4 Dead 2 DLC

Left 4 Dead 2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/22 16:16 UTC 版)

DLC

2010年4月22日に追加キャンペーン『The Passing』が、同年10月5日に『The Sacrifice』が配信された[3][4]。これらはPC版では無料でゲームに同梱されている。

『The Passing』は「Dead Center」と「Dark Carnival」との間のストーリーを描いており、前作のキャラクターとの遭遇を描いている。また、『The Passing』の配信と共に新たに「ミューテーション」というゲームモードが追加された。リアリズムモード、サバイバルモードによる対戦や、アイテムを制限された状態でのキャンペーンモードなど、週替わりに様々な特殊なルールをプレイすることができる。

『The Sacrifice』は『The Passing』で『L4D2』の生存者たちと出会う前の前作のキャラクターたちのストーリーを描いている。そのため、このキャンペーンをプレイする際は前作のキャラクターたちを操作することになる。また、前作のキャンペーンである「No Mercy」なども合わせて追加されており、ミューテーションモードの配信済みルールを自由に選択できるようになった。『The Sacrifice』には英語版のコミックも公開されており、海外の公式サイトで閲覧ができる[5]

感染者

今作には通常感染者の中にも特別な武装ないし能力を持った感染者が紛れており、特殊感染者が絡まない通常戦においても難易度が上昇している。今作で追加された特殊感染者は、上述の概要項に記されているように立てこもり対策の一環として、生存者を分散させる能力が総じて高いものとなっている。

珍しい通常感染者

CEDAエージェント(CEDA Agent)
元々はCEDA(市民危険対策防衛庁)の職員。耐火防護服を身にまとっているので火炎瓶やガソリンタンクといった炎のダメージを受けない。
稀にBoomerの胆汁爆弾を落とす。これを10個拾うと実績「ゾンビを強盗」が解除される。
Dead Center、『The Sacrifice』にて登場。
クラウン(Clown)
ピエロの格好をしている。音の鳴る靴を履いているので、周りの感染者を引き連れながら接近し攻撃をしてくる。
殴ると鼻の音を鳴らすことができ、10回鳴らすと実績「ピエロ0wned」が解除される。
Dark Carnivalにて登場。
マッドマン(Mudmen)
泥の中から四つん這いで出てくる。マッドマンに攻撃されると画面に泥が付き視界が悪化する。
水中にいる間の個体を10体倒すと実績「デッド・イン・ザ・ウォーター」が解除される。
Swamp Feverにて登場。
建設作業員(Construction Worker)
イヤーパッドを付けているので、音で誘導するパイプ爆弾に引き寄せられない。しかし何故か防犯アラームがセットされた車のアラームが鳴ったり、大きな音を立ててラッシュになると一般感染者と一緒に襲ってくる。
Hard Rain、『The Sacrifice』にて登場。
暴動鎮圧隊員(Riot Officer)
CEDAに雇われた暴動鎮圧隊員。前面が装甲に覆われ、前からの攻撃はチェーンソー以外まったく受け付けない。通常は殴って転ばせたり後ろに回り込んで背中を攻撃すれば倒すことができる。まれに警棒「トンファ」を落とすこともある。
The Parishにて登場。ただし規制版のプレイヤーがいると出現しない。
倒れた生存者(Fallen Survivor)
主人公たちとほぼ同等の装備を持っていた感染者。通常感染者に比べて銃撃に対する耐久力が高く(近接武器の即死効果は有効)、また生存者を発見すると生存者から逃げるように行動する(生存者が近づきすぎると攻撃をしてくる)。
倒すとパイプ爆弾・火炎瓶・ピル・救急キットのどれかを1個から3個落とし、10個集めると実績「墓荒し」が解除。
『The Passing』にて登場。
ジミーギブスジュニア(Jimmy Gibbs Junior)
Dead Centerにてごくまれ (出現率は5%程度) に1体だけ登場する、とても珍しい通常感染者。
通常感染者よりも体力が大幅に高く、ヘッドショットや着火・パイプ爆弾・胆汁爆弾が無効(近接武器の即死効果は有効)。
生前はジョージア州が誇るレーサーだった。生存者の会話にもでてくる。

特殊感染者

前作から引き続き登場している特殊感染者においては、その差異のみを記述する。能力等の詳細は前作の情報を参照の事。

ブーマー(Boomer)
体が風船の様に膨れ上がっている感染者で、感染者を呼び寄せるゲロを吐く。新たに女性型のデザインが追加された。
死亡時に近くの生存者にゲロを浴びせる爆発が発生するが、これに生存者・一般感染者・特殊感染者すべてをよろけさせる効果が加わった。
ハンター(Hunter)
犬のようなうなり声をあげる機敏な感染者。
飛び掛りをしてくるのはジョッキーと共通だが、生存者を「その場で」「死ぬまで」攻撃し続ける点が異なる。
スモーカー(Smoker)
10メートルを越す長い舌で、投げ縄のように生存者を絡め取って絞め上げる感染者。
見た目が変化していて、倒されるまで体から煙が出なくなった。
タンク(Tank)
上半身が異常発達した巨体の感染者。極めて高い耐久力と高い攻撃力を持ち、障害物も跳ね飛ばして生存者へ向かってくる。
CPUの戦略が改良され、前作では戦闘不能に陥った生存者を継続的に襲っていたが、今作ではターゲットが戦闘不能になった時点で別の生存者へ攻撃を移行するようになった。
ウィッチ(Witch)
常に啜り泣いている女性の感染者。近くを走る、ライトを当てられるなどすると興奮していき、一定以上になると最後に興奮させた生存者を追い回し、長い爪で一撃ダウンの攻撃をしてくる。弾を当てると一発で追い回すようになる。耐久力もかなり高い。
昼間でも登場するようになったウィッチは夜間のように座って泣くのではなく、周囲を泣きながら彷徨っている。またリアリズムの全難易度では攻撃を喰らうと即座に死亡となる。
スピッター(Spitter)
口が溶けたように大きく裂けている女性の新種感染者。
口から強烈な毒性の胃酸を吐いて遠距離から攻撃してくる。この酸液は長時間地面に留まり、足を踏み入れた時間に比例してダメージを受け続ける。このためその場へ留まることは事実上不可能となっており、籠もり対策の能力が極めて高い。
他の特殊感染者と比べて体力は低いが、スピッターが倒れた箇所でも胃酸が発生する。
ジョッキー(Jockey)
背の丸まった小柄な新種感染者。常に狂ったような笑い声をあげている。
生存者の頭の上に乗り、ダウンするまでジョッキーの指定する方向(敵が多いなど危険な場所)へと誘導していく。自力での脱出は不可能。
ジョッキーに乗られた生存者は僅かな抵抗はできるものの自力で引き剥がすのは不可能で、乗られている間は継続的にダメージを喰らう。ハンターと違い、生存者仲間から位置を遠ざけられる所が、生存者側にとっては救出しにくくなり厄介な点。
チャージャー(Charger)
右腕が異常発達している新種感染者。凄まじいスピードで体当たりを仕掛け、そのまま右腕で生存者1名を掴みあげて死亡するまで地面に叩きつけ続ける。自力での脱出は不可能。
この叩きつけは他の感染者と違い、殴り攻撃で助ける事が出来ない。また、タックルは障害物にぶつかるまで長い距離を直進する。チャージャーに捕まった時の進行方向の終点に足場がない場合は、チャージャーもろとも落下し即死となる。
体力は難易度の影響を受けない種類の中では最も高い部類(Easy設定のWitchよりやや上)で、タックルの攻撃力・脅威度も相当なもの。

パッケージの修正

日本、ドイツイギリス版には不適切な表現があるとして、それぞれパッケージに修正が施されている[6]。日本版では指の欠損がヤクザ指詰めを連想させるという理由で、親指の欠損箇所が修正されている。ドイツ版では親指の欠損部を隠すように帯で隠している。イギリス版では手の甲を見せた状態で2本指を立てる行為は侮辱行為と同意義のため、手の向きが逆向きになっている。


  1. ^ 【ゲームソフト販売本数ランキング TOP30】集計期間:2009年11月16日〜11月22日
  2. ^ これは単なるバージョンアップ版ではなく,優れた続編。Xbox 360「レフト 4 デッド 2」レビュー
  3. ^ Leaf 4 Dead Blog "Passed!"
  4. ^ Leaf 4 Dead Blog "The Sacrifice is out!"
  5. ^ Leaf 4 Dead.com The Sacrifice
  6. ^ 『Left 4 Dead 2』日本版パッケージ修正。米ゲーマーの反応は?
  7. ^ Steam Group L4D2 Boycott
  8. ^ E3 09: 早すぎた続編?『Left 4 Dead 2』の発表に数千人のファンがボイコット
  9. ^ 『Left 4 Dead 2』のボイコット運動参加者は増殖中…。Valve「前作のサポートは今後も続けていく」
  10. ^ Valve、『Left 4 Dead 2』ボイコット運動のリーダー2人を本社に招待
  11. ^ 4万人以上の支持者を集めた『Left 4 Dead 2』ボイコットグループが解散に
  12. ^ 『Left 4 Dead 2』ボイコッター達:抜け駆けと言う名のゲーム2
  13. ^ Valveマネージングディレクター、『L4D』ボイコット関連問題にボイコットし返す
  14. ^ ゲーブ・ニューエルさん御一行、オーストラリア行き決定
  15. ^ ゲーブ・ニューエルさん御一行、オーストラリア行き。でも支払いはValve。
  16. ^ 『Left 4 Dead 2』:Valveの計算式(360=PC)>PS3
  17. ^ ValveがPS3でゲームを作らないのには理由があるらしい。
  18. ^ 「PS3はあらゆる面において厄災」ValveのCEOが厳しいコメント
  19. ^ Valve Shuts out “Too Complicated” PS3
  20. ^ オーストラリアで事実上の発禁となった『Left 4 Dead 2』についてValveがコメント
  21. ^ 『Left 4 Dead 2』オーストラリアで再審査。結果は...?
  22. ^ 限定版の"infected" Xbox 360 が当たる『Left 4 Dead 2』の写真コンテスト開催






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