H8
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/26 00:51 UTC 版)
ライセンス提供
1996年に、日立製作所が米国アナログ・デバイセズ社に対し、H8/300HのCPUコアをライセンス供与することで合意したとの発表があった[15]。
2023年現在、ルネサスエレクトロニクス株式会社から、H8/300、H8S、H8SXが、IP製品として提供されている。CPUと周辺機能を組み合わせて、既存のマイコン製品と同等の機能仕様を実現したパッケージとして、H8S/2655、H8/3048、H8/327対応パッケージがある。H8S/2355やH8/338の機能の実現も可能である。ハードウェアとソフトウェアの設計財産を組み合わせた形で保持し、長期にわたる継続的な使用が可能になるとされている[16]。このIP製品の1つである、H8S C200コア[17]は、マイコン製品とは別に、2000年代から、FPGA実装可能なソフトマクロとして紹介されている(株式会社ルネサスソリューションズ「RSO技報」No.5、2007年12月、p52「H8S C200コアFPGA評価ボードとPC開発環境の整備」、CQ出版社「デザインウェーブマガジン」No.134、2009年1月号、p129「標準マイコン互換コアをFPGAで使ってみた」)。
また、2023年現在、株式会社マクニカから、H8S C200 IPが提供されている[18]。これは2014年に株式会社アルティマ(現株式会社マクニカ アルティマカンパニー)から発表されている[19]。
脚注
関連項目
- ^ H8はどうなるの ルネサスユーザコミュニティ「かふぇルネ」におけるメーカー担当者の回答より
- ^ “H8/H8S/H8SX IPセレクションガイド”. ルネサスエレクトロニクス株式会社. 2023年1月12日閲覧。
- ^ “FPGAマイコンご紹介 ~FPGAにH8Sを組み込もう~”. ルネサスエレクトロニクス株式会社. 2023年2月16日閲覧。
- ^ “FPGAマイコンの実現”. ルネサスエレクトロニクス株式会社. 2023年1月12日閲覧。
- ^ “H8/3048のIPをさがしているお客様には、H8S IPをおすすめします”. ルネサスエレクトロニクス株式会社. 2023年2月16日閲覧。
- ^ a b “Hシリーズマイクロコンピュータファミリー”. 株式会社日立製作所. 2023年3月24日閲覧。
- ^ “特許の戦略的活用”. RYUKA国際特許事務所. 2023年3月24日閲覧。
- ^ “マイコン独立戦争”. 一般社団法人半導体産業人協会歴史館委員会. 2023年3月24日閲覧。
- ^ SuperH 開発ストーリ
- ^ “H8SX,H8S,H8ファミリ用C/C++コンパイラパッケージ”. ルネサスエレクトロニクス株式会社. 2023年3月30日閲覧。
- ^ “H8SXファミリソフトウェアマニュアル”. ルネサスエレクトロニクス株式会社. 2023年3月30日閲覧。
- ^ “H8Sファミリセレクションガイド”. ルネサスエレクトロニクス株式会社. 2023年2月9日閲覧。
- ^ “H8SXファミリセレクションガイド”. ルネサスエレクトロニクス株式会社. 2023年2月9日閲覧。
- ^ “ニュースリリース”. 株式会社日立製作所. 2023年3月30日閲覧。
- ^ “ニュースリリース”. 株式会社日立製作所. 2023年2月2日閲覧。
- ^ “H8/H8S/H8SXオリジナルマイコンの実現”. ルネサスエレクトロニクス株式会社. 2023年2月2日閲覧。
- ^ “H8S CPU サブシステム (H8S C200) IP”. ルネサスエレクトロニクス株式会社. 2023年3月9日閲覧。
- ^ “H8S C200 IP”. 株式会社マクニカ. 2023年2月2日閲覧。
- ^ “「H8S C200」互換IPコアをアルティマが開発、アルテラ製FPGA向け”. EE Times Japan. 2023年3月16日閲覧。
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