H8
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命令セットアーキテクチャ
プログラミングマニュアルまたはソフトウェアマニュアルとして、以下が発行(いずれも第1版発行時の名称で記載)されており、命令セットアーキテクチャとしては7種類がある。
- H8/500(株式会社日立製作所「H8/500シリーズプログラミングマニュアル」第1版1988年10月)
- H8/300(株式会社日立製作所「H8/300シリーズプログラミングマニュアル」第1版1989年7月)
- H8/300L(株式会社日立製作所「H8/300Lシリーズプログラミングマニュアル」第1版1991年8月)
- H8/300H(株式会社日立製作所「H8/300Hシリーズプログラミングマニュアル」第1版1993年6月)
- H8S/2600、H8S/2000(株式会社日立製作所「H8S/2600シリーズ、H8S/2000シリーズプログラミングマニュアル」第1版1995年3月)
- H8SX(株式会社日立製作所「H8SXプログラミングマニュアル」第1版2003年2月)
H8/500を除き、H8/300L、H8/300、H8/300H、H8S/2000、H8S/2600、H8SXの命令セットはオブジェクトレベルで互換性がある。これらのアセンブラおよびコンパイラは共通である[10]。H8/500とH8/300は、それぞれ固有の命令を持つものの、基本的にアセンブラソースレベルでコンパチブルとされている(株式会社日立製作所半導体事業部「HITACHI SEMICONDUCTOR NEWS Gain」No.73、1989年3月、p14)。
H8の初期には「RISC指向」といった説明がされていた(株式会社日立製作所半導体事業部「HITACHI SEMICONDUCTOR NEWS Gain」No.73、1989年3月、p13)。当時におけるRISC的な特徴として、H8/300では、2バイト単位可変長命令、汎用レジスタ、レジスタ‐レジスタ間演算、ワードデータ境界などがある。
最後の命令セットアーキテクチャであるH8SXは「ルネサス32ビットCISCマイクロコンピュータ」とされ、命令、サイズ、アドレッシングモードの直交性が高く、メモリ‐メモリ間の演算も可能であり、ワード(16ビット)、ロングワード(32ビット)データを奇数アドレスから配置可能である[11]。
- ^ H8はどうなるの ルネサスユーザコミュニティ「かふぇルネ」におけるメーカー担当者の回答より
- ^ “H8/H8S/H8SX IPセレクションガイド”. ルネサスエレクトロニクス株式会社. 2023年1月12日閲覧。
- ^ “FPGAマイコンご紹介 ~FPGAにH8Sを組み込もう~”. ルネサスエレクトロニクス株式会社. 2023年2月16日閲覧。
- ^ “FPGAマイコンの実現”. ルネサスエレクトロニクス株式会社. 2023年1月12日閲覧。
- ^ “H8/3048のIPをさがしているお客様には、H8S IPをおすすめします”. ルネサスエレクトロニクス株式会社. 2023年2月16日閲覧。
- ^ a b “Hシリーズマイクロコンピュータファミリー”. 株式会社日立製作所. 2023年3月24日閲覧。
- ^ “特許の戦略的活用”. RYUKA国際特許事務所. 2023年3月24日閲覧。
- ^ “マイコン独立戦争”. 一般社団法人半導体産業人協会歴史館委員会. 2023年3月24日閲覧。
- ^ SuperH 開発ストーリ
- ^ “H8SX,H8S,H8ファミリ用C/C++コンパイラパッケージ”. ルネサスエレクトロニクス株式会社. 2023年3月30日閲覧。
- ^ “H8SXファミリソフトウェアマニュアル”. ルネサスエレクトロニクス株式会社. 2023年3月30日閲覧。
- ^ “H8Sファミリセレクションガイド”. ルネサスエレクトロニクス株式会社. 2023年2月9日閲覧。
- ^ “H8SXファミリセレクションガイド”. ルネサスエレクトロニクス株式会社. 2023年2月9日閲覧。
- ^ “ニュースリリース”. 株式会社日立製作所. 2023年3月30日閲覧。
- ^ “ニュースリリース”. 株式会社日立製作所. 2023年2月2日閲覧。
- ^ “H8/H8S/H8SXオリジナルマイコンの実現”. ルネサスエレクトロニクス株式会社. 2023年2月2日閲覧。
- ^ “H8S CPU サブシステム (H8S C200) IP”. ルネサスエレクトロニクス株式会社. 2023年3月9日閲覧。
- ^ “H8S C200 IP”. 株式会社マクニカ. 2023年2月2日閲覧。
- ^ “「H8S C200」互換IPコアをアルティマが開発、アルテラ製FPGA向け”. EE Times Japan. 2023年3月16日閲覧。
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