GANTZ (映画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/15 04:15 UTC 版)
ミッション
ねぎ星人編
場所は多摩市一ノ宮。メンバーは8人、うち、新メンバーは7人。
- ねぎ星人(2体)
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- 特 徴:くさい
- 好きなもの:ねぎ
- 子ねぎ星人(1体)1点
- 本編で最初に登場する星人。子供のねぎ星人であり、いつもネギだけを食べているせいか、かなり臭い。追い詰められると鼻水を撒き散らす。体は脆いが人間の大人と同じくらい足が速く、指先に刃物のような鋭い爪を隠しており、人間を衣服の上から傷を負わせるだけの威力がある。追いつめられた際に「ねぎあげます…」と喋っている。最期は原作と同じようにガンツメンバーからXガンの乱射を受け死亡。
- 親ねぎ星人(1体)5点
- ねぎ星人が大人になった姿。手の爪が伸長し、子ねぎ星人のそれと違い、人間の大腿を一瞬で切断するほどの威力がある。身体もコンクリート並に硬くなっており、人間よりも数倍強いパワーを持つ。大人になってもネギを食べている。カツラをつけて特徴的な頭頂部を隠すなど、ある程度の知能がある。原作とは違い、西によるXガンの銃撃で悲鳴を上げながら爆死する。
田中星人編
場所は神戸のとある立体駐車場。メンバーは8人、うち、新メンバーは3人。
- 田中星人(1体)7点
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- 特 徴:さわやか
- 好きなもの:ラジカセ
- 田中星児に似た人型の外装を着ている星人(大爆発の直前、顔が割れて中の生物が一瞬だけ見える)。持っているラジカセからは田中星児が歌う『切手のないおくりもの』が流れている。原作とは異なり1体だけであるが、その分戦闘能力は大幅に向上しており、口から発射する強力な光弾[注 7]は、ガンツメンバーのコントローラーなどの精密機器を電磁波のようなもので破壊するだけでなく、物理的にも相当な破壊力を持ち、同時発砲した玄野を一方的に吹き飛ばしている。非常に短気な性格であり、ラジカセを破壊されたり大ダメージを受けた時には目を見開いて怒りをあらわにし、人間を超える速さで走りまわり、かなりの高速戦を展開する。
- 不可視状態で隙を狙っていた西に不意打ちを喰らわせて吹き飛ばした後、ロケット噴射による上空からの頭突きと凄まじい連続殴打によってガンツスーツを破壊し、瀕死の状態に追い詰める。とどめの光弾を発射する直前で加藤に掴まえられ、スーツの力で締め上げられ失神する[注 8]。その後、再び起き上がり加藤へ攻撃を開始。連続殴打で圧倒した後、加藤に光弾を発射するも、後ろから岸本に鉄パイプで殴られ失中。標的を岸本へ変更し、歩み寄ったところを股間を蹴り上げられ、再び怒って岸本を投げ飛ばし、これを撃退。次は玄野に襲いかかり激戦を繰り広げる。車内で一瞬の隙を突き玄野を押さえ付け、とどめの光弾を定めるが、発射直前で玄野のXガンを顔面に喰らい、爆死する(この時、玄野自身も右腕と左脚を吹き飛ばされる)。
- 原作では同じ外見の個体が12体存在し、加えてそれらを統括するボスもいる。また外装の中身(素体)は巨大な禍々しい鳥類のような姿であり、羽根も腕も無く、肩には鳥の雛を乗せている。
おこりんぼう星人編
場所は台東区上野の国立博物館。メンバーは8人、うち、新メンバーは、3人。
- おこりんぼう星人(2体)3点
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- 特 徴:おおきい
- 好きなもの:静かなところ
- 金剛力士の姿をしており、博物館の入り口の両脇に立っている。身長5mの巨体でありながら、Xショットガンの後方からの攻撃を自分の身長以上の跳躍でかわすなど、驚異的な反射神経と身体能力を持つ。建物や石畳を軽く破壊する怪力を誇り、拳の風圧だけで人間を吹き飛ばしてしまう。
- 片方は岡崎にXショットガンで撃たれ爆散。もう片方は玄野に殴りかかった際にXショットガンの銃撃を真正面から受けて死亡。
- 千手観音(1体)5点
- 博物館の展示室にいた星人。いつの間にか音もなく至近距離まで近付き(よく見ると足は一切動かしていない)、猛攻撃を仕掛けてくる。原作のような灯篭レーザーや酸入りの水瓶などは装備していないが、38本の腕(千手観音の腕は40本だが、2本は合掌している)に持つ鋭利な大剣や金棒から繰り出される縦横無尽の攻撃は凄まじく、この攻撃で相手をメッタ斬り・メッタ刺し・メッタ打ちにする。この猛攻は敵に反撃する隙さえ与えず、ガンツソードの斬撃を真剣白刃取りで止め、Xショットガンの銃撃さえ重ね合わせた刀剣でいとも簡単に防ぐなど、攻守ともにほぼ完璧な、正に最強の星人である。ミッションの終盤で玄野と戦い、終始圧倒するが、刀剣がXショットガンの銃撃を防いだ時に破壊されたため、掌に出した仏像を階段に落とし、それが巨大化する間に姿を消す。
- 前編のエピローグで再び登場するが、この時は加藤に擬態している。千手にはその場で殺した人間の声を用いて会話したり、擬態した人間の記憶を取り込む能力があり、後編ではこれを応用してガンツメンバーの前線基地であるガンツの部屋に到達し、部下と思しき黒服星人たちと共にガンツメンバーと大激戦を繰り広げる。
- 大仏星人(1体)5点
- 本ミッション最後のターゲット。千手観音が放り出した小さな仏像が博物館の屋根を突き破るまでに巨大化したもの。巨体であるがゆえに動きは遅いが、博物館の屋根を薙ぎ払うほどの強大な腕力を持っている。
- 脚に重傷を負った玄野を追い詰めるも、体内に突入した彼にXガンを乱射され死亡。
黒服星人編
場所は地下鉄車両。メンバーは8人。ガンツの異変によって現実世界とクロスし、多数の一般人が死傷する大惨事となる。また、ミッションの時間も途中から完全に無制限となる。
- 黒服星人
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- 特 徴:いっけんふつう
- 好きなもの:くろいボール
- 外見は人間(日本人)そっくりで、全員が黒服姿である。テレパシーやテレポートなどの超能力を持ち、マシンピストル(グロック18)を所持する他、手から出した黒い靄のようなものを束ね、ガンツソードと互角に打ち合えるほど堅牢な刀を作り出すことが可能。また生命力も強く、四肢の欠損程度なら同じ方法で再生することもでき、頚椎の骨折さえ即時回復させられる。だが、胴体や頭への攻撃は効く模様。血は黒い。黒服星人の仲間と思われる加藤星人(加藤に擬態した千手)は、灰色の煙を纏わせて刀や拳銃を出現させたり変身したりしている。
- ガンツの卒業生達は2年前、渋谷宇田川町の裏通りで彼らの同胞達と戦い全滅させている。
- 黒服星人の持つガンツメンバーに関する情報は千手から得たものだが、加藤はガンツメンバーの中でも短命だったため充分なものではなく、他の情報(ガンツメンバーと思われる人物の所在や素性等)は重田との取引によって得ている。
- 黒服星人と千手が同じ種族なのかは不明だが、瞬きの仕方や靄や煙から何かを実体化させる等の能力を持ち、千手が黒服星人の集団との接触もしていることから、可能性は非常に高いと言える。
- 感情表現が淡白ながら仲間意識が強いらしくガンツメンバーや一般人への攻撃動機として「復讐だ。お前達は私達の仲間を沢山殺した」などそうと取れるセリフが散見され、絶命する際も復讐心を吐露する。
- 黒服・壹(1体)
- 黒服星人のリーダー格。黒いスーツを着用。見た目は25歳前後。ガンツのディスプレイに表示されたイラストはこの壹である。常にポーカーフェイスの他の黒服星人たちと違い、ニヤけたり驚いたりの表情を見せることが多い。近距離であれば目的の人物の居所を察知する遠隔透視能力や、体格に見合わず片手で電車のドアをいとも簡単にもぎ取り、これを数メートル先まで豪速で投げ飛ばすなど、人間を遥かに超えた身体能力を持つ。運転士を殺害して電車を暴走状態にさせた後、この地下鉄の乗客たちを無差別に殺害していく。重田から得た情報と遠隔透視により、鮎川が地下鉄に乗車することを知り(乗車時もガンツメンバーが先頭車両にいることを察知する)、鮎川を発見するやマシンピストルを発砲し、この時も周りの乗客が多数犠牲となる。鮎川に狙いを定めた直後に玄野と遭遇し、一騎討ちを広げ、剣の戦いでは玄野を圧倒する。激戦の末にXガンを撃ち込まれて電車の外へ放り出され、マシンピストルの乱射も虚しく爆死する。
- また、ANOTHER GANTZの終盤において菊地の部屋にテレポートで侵入しており、秘密を知りすぎた菊地を暗殺する[注 9]。
- 黒服・貳(1体)
- 黒いジャケットを着た黒服星人で、壹の側近的な存在。見た目は40歳前後。参・肆・伍と共に乗客に向けてマシンピストルを乱射した。玄野との戦いではガンツソードで腹部を貫かれて吐血するも通常に戦闘を続け、玄野をあと一歩のところまで追い詰めるほどの実力を持つ。寸前のところで玄野にXガンを発射され、ホームに投げ飛ばされる途中で爆死した。
- ※ANOTHER GANTZでは、岸本を追う菊地の前に突如として現れ[注 10]、菊地が後方の壹に目を向けている数秒のうちに20mほど先から一瞬で接近し、直後に菊地の首を片手だけで締め上げて失神寸前にさせ、髪の毛を掴み全身を軽々と持ち上げるなど、黒服星人の脅威的な強さを見せつけつつ脅迫する。
- 黒服・参(1体)
- ブラウスや黒いスカートを着た、女子高生を思わせる風貌の黒服星人。剣術も瞬発力も半端ではなく、黒服星人の中で最も身体能力が高い。可愛らしい外見とは裏腹に、その実力は高橋、坂野を撃破し[注 11]ガンツの卒業生3人を単身で相手にするほど。小林、山本、中村の連携攻撃の末に山本のガンツソードで腹部を貫かれ、千手観音と同じように復讐心を吐露しながら絶命する。
- 黒服・肆(1体)
- 壹同様に黒いスーツを着た黒服星人。見た目は35歳前後。マシンピストルでの銃撃後は刀のみで戦う。剣技などは見られないが、黒服星人の中で最も腕力が強いらしく、片手で軽々と刀を振り回し、鉄製の手すりを一瞬で切断し坂野を圧倒する。桜井のガンツソードによる斬撃を刀で本人ごと弾き返し、直後の高橋の背後からのタックルをも平然と受け止め、片手で高橋を投げ飛ばす。最期は鈴木に斬りかかったところを反撃され、ガンツソードで腹部を貫かれ死亡。
- 黒服・伍(1体)
- 黒いパーカーを着た黒服星人。見た目は30歳前後。戦いに2挺のマシンピストルを用いる。小林、中村の同時の背後からの斬撃を鮮やかになぎ払い、直後に頭部を銃撃するなどの優れた体術も使う。ガンツ卒業生3人と対決し、山本に背中を斬られたにもかかわらず戦闘を続行する。最期は小林の攻撃に弾き飛ばされた先で鈴木のガンツソードの刃が偶然首に当たり、そのまま斬られて死亡する。
- 黒服・陸(1体)
- 黒いコートを着た黒服星人。見た目は45歳前後。190cmほどの長身[注 12]。黒服・壹~伍とは始めから別行動を取っている。乗っていた車両の乗客全員を刀で無差別に惨殺したところで重田と対峙し、重田が足や胴体に数発もの銃弾を命中させるも全く効いていない。玄野がこの車両に突入した際、ガンツソードで横腹を斬られて体勢を崩すも、玄野が同じ車両にいた重田に戸惑っている間に立ち上がり、背後から刺しかかろうとする。この時、重田が咄嗟に発砲し、その銃弾を頭部に受けて死亡する。
小島多恵編
場所は東京23区内。メンバーは10人。
- 小島多恵(1人)100点
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- 特 徴:よわい
- 好きなもの:くろのくん
- 玄野の恋人である小島が、ガンツのターゲットにされてしまう。玄野、加藤、鈴木、桜井は、小島を守る側に回ったためにそれ以外のメンバーとの対峙を強いられる。メンバーとは別に、"もう一人の加藤"も小島の命を狙う。
おわりのミッション
場所はガンツの部屋。
- 西(千手観音)(1体)
- 黒服星人(多数)
- 千手が4つ目の鍵である小島多恵の殺害を遂げ、機動隊の銃撃によって通常次元での死を得て、鮎川から奪取した「くろいボール」の力により遂にガンツの部屋への侵入を果たす。この時千手はガンツの部屋の存在する次元座標も突き止めており、これを伝えられた部下の黒服星人たちも次々とガンツの部屋にテレポートして来る。GANTZの掛け声と共にガンツメンバーと千手、黒服星人たちの激しい銃撃戦となる。ガンツメンバーのほとんどが倒れ、丸裸となったGANTZに向け、千手は壺の中の液体を浴びせる。GANTZは激しく発光し、そして大爆発する[注 13](だが、外見上の損傷は一切ない)。銃撃戦の後、瓦礫の山と化したガンツの部屋で生き残ったのは玄野、加藤、鈴木、鮎川、そして千手の5名[注 14]。人間の心を理解しようとする千手に鈴木、鮎川が斬りかかるが、返り討ちにされ死亡。千手は玄野と対峙し「撃て!」と迫るが、加藤が間に割って入り、戦いを終えるよう玄野に切り出す。玄野はこれを無視してXガンを発砲。千手は人間との和解は不可能と判断し刀を構えるも、直後に右半身が炸裂し、死亡する。だが玄野も既に重傷を負っており、その場に倒れてしまう。もはやGANTZもエネルギーが尽きかけ、加藤は絶望する。その時、GANTZのディスプレイに、玄野への採点と『まんてんめにゅ~』が表示される。既に死期を悟っていた玄野は最後の決断をする。
注釈
- ^ 情状酌量は認められず、千手も加藤に父親殺しを「いつもの言い訳」と断罪したことから制止の弾みによる事故ではなく、明らかな殺意を持っての凶行だったという見方もある。
- ^ もっともそれは、まだ小学生の弟を養わねばならないからであり、背負うものを持つ者として当然のことである。
- ^ 自殺の動機も原作版・アニメ版・小説版により異なる。
- ^ 別の映画を撮影中の山田が隣で行なわれていた『GANTZ』の衣装合わせの場にやって来て「うわぁ~、GANTZだ~、いいなぁ~」と言ったところ佐藤貴博プロデューサーから「じゃあ、出てくださいよ~」と言われたことで出演が決まった[2][3]。
- ^ ひとみの生死については、前編終盤の桜井の「生きて彼女のところに帰りたい」というセリフから助かったものと考えられる。
- ^ その後、菊地の調査記録は重田に回収されるが、終わりのミッションの後、重田の捜査が打ち切られたため、一切公開されることはなかった。
- ^ オーディオコメンタリーでは『波動砲』と呼ばれている。
- ^ その間に西は先の連続殴打によって致命傷を受け、まもなく死亡する。
- ^ おわりのミッションでも、ガンツの部屋の座標を突き止めた黒服星人たちはテレポートによってガンツの部屋に出現している。
- ^ テレポートをしたと思わせる描写がある。
- ^ 高橋は生存したが坂野は死亡した。
- ^ 実際に、黒服・陸を演じていた神威杏次の身長は191cmであり、出演俳優の中では親ねぎ星人役の長江英和の192cmに次いで高い。
- ^ この爆発のシーンは、恒星が一生を終える時の膨張から超新星爆発、そして縮小という過程の表現である。
- ^ ガンツメンバー側が半数も生き残ったのに対し、星人側は数に勝っていながら千手以外が全滅している。
- ^ Xガンとガンツボールは、実際に撮影で使われたもの。
出典
- ^ 2011年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
- ^ “山田孝之 映画「GANTZ」製作報告会見!”. スターダスト オフィシャルサイト. 2011年4月26日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “二宮和也&松山ケンイチが映画報告会見に登場。『GANTZ』の魅力を分析”. ぴあ映画生活. (2010年8月5日) 2011年4月26日閲覧。
- ^ 『GANTZ』が初登場1位!『RED/レッド』が2位!堀北真希が悪女演じる『白夜行』も好調 シネマトゥディ 2011年2月2日
- ^ 『GANTZ』が動員100万人&興収10億円突破でV2獲得! 『ウォール・ストリート』『毎日かあさん』もランクイン! シネマトゥデイ 2011年2月9日
- ^ 『GANTZ』が首位を奪還!!80歳にしていまだ現役のイーストウッド『ヒア アフター』は2位スタート!! シネマトゥデイ 2011年2月23日
- ^ 『GANTZ:PERFECT ANSWER』が首位獲得!『コナン』『クレしん』も勢い衰えず! GWを前に営業再開する被災地の映画館も シネマトゥデイ 2011年4月27日
- ^ 『GANTZ PERFECT ANSWER』チケットが韓国で発売直後に完売! MOVIE Collection 2011年7月2日
- ^ 初の快挙、『GANTZ』がDVD&ブルーレイで2冠達成! MOVIE Collection 2011年7月20日
- ^ “GANTZ:前後編で邦画初の2作連続DVD&ブルーレイ同時首位 オリコン”. まんたんウェブ (毎日新聞デジタル). (2011年10月19日). オリジナルの2012年7月16日時点におけるアーカイブ。 2020年8月13日閲覧。
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