Digital Audio Access Protocol Digital Audio Access Protocolの概要

Digital Audio Access Protocol

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/25 09:25 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

概説

DAAPプロトコルはiTunes バージョン4ではじめて実装された。[1] Appleは公式にはプロトコルの詳細を公開しなかったが、リバースエンジニアリングによってiTunes以外のプラットフォームでもDAAPが利用できるようになった。しかし最近になってAppleは商用の実装に対してはプロトコルの詳細をライセンスするようになった。[2]

DAAPサーバーは特殊なHTTPサーバーであると言え、曲の一覧を提供し、リクエストされた音楽をクライアントへ送信するという2つの機能を有する。また、サーバーにおける変更をクライアントへ通知する機能もある。クライアントによるリクエストはURLの形で送られ、レスポンスはMIMEタイプがapplication/x-dmap-tagged であるデータの形で返される。このデータはクライアント側でXMLに変換できる。iTunesはBonjourとしても知られるZeroConfサービスを用いてローカルサブネット上のDAAPのアナウンスや発見を行う。DAAPはTCPの3689をデフォルトで使用する。[3]

DAAPはAppleが今までにリリースしたメディアの共有手段2つのうちの1つである。もう一方のDigital Photo Access Protocol (DPAP) はiPhotoによって使用されている。双方とも基礎的なプロトコルであるDigital Media Access Protocol (DMAP) に依存している。

初期のiTunesはインターネット上で共有されたものに対しても接続できたが、新しいバージョンでは同じサブネットに存在するコンピューターとしか共有できない。しかし、依然としてポートトンネリングなどの方法は利用できる。The RegisterはAppleがこのような制限を課した理由はレーベルからの圧力にあると推測している。[4] さらに新しいバージョンでは24時間で5つのユニークなIPアドレスにクライアントを制限している。

DAAPはBansheeAmarokExaile (要プラグイン)、Songbird (要プラグイン)、Rhythmbox、WiFiTunesなどのiTunes以外のメディアプレイヤーでも実装されている。

DAAPの認証

iTunes 4.2から、AppleはDAAPに対して認証機構を追加した。これはiTunesに接続できるクライアントはiTunesに限られるということである。iTunes 4.5からは、以前用いられていたMD5に変わって独自のハッシュアルゴリズムを用いるようになった。両方ともリリースから数ヶ月以内にリバースエンジニアリングに成功した。[5]

iTunes 7.0からは、7.0のサーバーに接続する際に新たに'Client-DAAP-Validation'ヘッダが必要になった。これはサードパーティーのDAAPサーバーには影響しないが、全てのクライアント(7.0以前の公式なiTunesも含む)は'403 Forbidden'エラーによって7.0サーバーに接続できなくなった。iTunes 7.0のトラフィック解析によれば、'Client-DAAP-Validation'ヘッダー内で送られたハッシュを計算するために証明書が交換されていると示されている。

2009年9月まで、iTunes 7.0の認証機構は破られていない。つまり、iTunes 7.x 8.x 9.xのサーバーからストリームを受信できるクライアントは存在しない。

クライアント

名称 プラットフォーム 種類
AmaroK linux, mac, win 活動中
Banshee linux, mac 活動中
FireflyClient * (only JRE req) 本家
FirePlay win 活動中
Get it together ? 休止中
iTunes mac, win 本家
Rhythmbox linux 活動中
Roku Soundbridge and Radio device 活動中
Winamp DAAP Client plugin win プラグイン
WifiTunes PocketPC 休止中
Songbird plugins linux, mac, win プラグイン
SoundBox mac, win 活動中
Silverplay * (only Silverlight req) 活動中

  1. ^ "Unofficial DAAP protocol documentation" by Daniel Garcia, retrieved December 2, 2006
  2. ^ "Open DAAP forum", retrieved December 2, 2006
  3. ^ "Well Known Port Numbers" by IANA, November 30, 2006, retrieved December 2, 2006
  4. ^ "Apple halts iTunes' Internet sharing ability" by Tony Smith, The Register, May 28, 2003, retrieved August 31, 2006
  5. ^ " iTunes 4.5 Authentication Cracked", April 29, 2004, retrieved March 12, 2007


「Digital Audio Access Protocol」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Digital Audio Access Protocol」の関連用語

Digital Audio Access Protocolのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Digital Audio Access Protocolのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのDigital Audio Access Protocol (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS