CpGアイランド CpGアイランドの概要

CpGアイランド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/29 15:50 UTC 版)

シトシン
グアニン

定義

"少なくとも200塩基対の長さを持ち、GC含量が50%以上で、存在するCpGの割合がGC含量から期待される量の60%以上 (CpG observed/expected > 0.6)” [2]という定義がよく用いられる。しかし、ゲノム中には長さ約300塩基のAlu配列など、他にもGC含量が高い配列が存在する。これらを除外できるように、”少なくとも500塩基対の長さを持ち、GC含量が55%以上、CpG observed/expected > 0.65 ”という新しい定義が提唱されている[3]

その他の性質

CpGアイランドでは、CpGジヌクレオチドの出現頻度が確率的に期待できる6% (16分の1) と同じか、それよりも多い。CpGアイランド以外では、CGサプレッション(抑制)のためCpG出現頻度は1%以下となっている。

CpGアイランドの長さはおよそ300から3000塩基対である。遺伝子コード領域のCpG配列とは異なり、CpGアイランドのCpG配列は遺伝子発現中はメチル化されていない。この事実によって、プロモーター領域のCpG配列のメチル化は遺伝子発現を抑制することが分かった[4]

遺伝子は、一部の組織に特異的に発現する遺伝子と、多くの組織で発現するハウスキーピング遺伝子に分けることができる。プロモーター領域にCpGアイランドを持つ遺伝子の多くは、後者のハウスキーピング遺伝子により偏っている[5] ことが知られている。

脚注

関連項目

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