長野県 歴史

長野県

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/11 15:20 UTC 版)

歴史

原始

長野県域でも旧石器時代の遺跡がいくつか発掘されている。その中の野尻湖遺跡(立ヶ鼻遺跡)から人類が活躍していたことを示す槍状木器・骨器・剥片石器などの遺物が発見されている。この遺跡はナウマンゾウオオツノシカなどの大型哺乳動物を解体したキルサイトと推定されている。時期は約2万5000年前から3万年前のものである。全国で発見されている斧形石器の約4分の1にあたる239点を出土し、刃の部分を砥石で研磨したものが多く、世界でももっとも古い磨製石器と言われている[15]。そのほか、この時代の遺跡としては仲町(信濃町)・日向林B(信濃町)・石子原(飯田市)遺跡が発見されている。

2000年代の前半に竹佐中原(たけさなかはら)遺跡(飯田市)が発掘・調査されている。この遺跡の石器集中地点4か所から石器を含む800点あまりの旧石器時代の遺物が出土した。この石器包含層の自然科学分析(火山灰分析、植物珪酸体分析、炭素14年代測定、光ルミネッセンス年代測定など)が行われ「3万年より古く5万年より新しい」という結果が出た。今までは、日本列島に人々が居住し始めたのは後期旧石器時代の約3万年前以降であると考えられていたが、この遺跡の発掘調査で中期旧石器時代の終わりごろ(3万年前から5万年前)には本県に人々が生活を始めていたことが証明された[16]

2万年前以降では剥片石器を特徴とする石器群が県内各地から発見されるようになる。後期旧石器時代が終わるころには日本で最初の細石刃矢出川遺跡(南牧村)で見つかっている[17]

有史以前、県内には縄文時代遺跡が多数分布し、この時代の中心地のひとつであった。茅野市で発掘された土偶は2体が国宝とされている。また小県郡長和町和田峠は日本における黒曜石の代表的な産地であり、諏訪郡原村阿久遺跡は最古級の環状集石とされている。

続く弥生文化は、まず東海地方から長野県南西部へと伝わり、その後、日本海側の北陸地方から北部へと伝わったと考えられている。この2ルートでの波及が原因かは不明であるが、中野市柳沢遺跡からは、東日本では唯一となる一緒に埋納された銅鐸銅戈が出土している(銅鐸と銅戈が一緒に出土したのは日本全国でも数例しかなく、また大阪湾型と九州型の銅戈が混在していることもきわめて稀なケース)。

律令時代から江戸時代

明治維新後

府藩県三治制
廃藩置県

近現代

筑摩県が分割され旧高山県は岐阜県に編入、信濃国部分(中信・南信・北アルプス地域)が長野県に編入され現在の長野県が発足した。法令による廃止はないが、置き換わる長野県の発足により実質的に令制国である信濃国が廃止された。 - 1876年(明治9年)8月21日




注釈

  1. ^ 2位は埼玉県、岐阜県、兵庫県の7都府県。ただし兵庫県は海上区間を含む。
  2. ^ 旧梓山林道。埼玉県側は秩父市道大滝幹線17号線であり、旧中津川林道として知られる。未舗装、また冬季や夜間は閉鎖されている。
  3. ^ 立候補当初は「自分は田中氏の改革姿勢を評価していた」とした上で、「反田中ではなく、田中氏をえる『超田中』」をキャッチフレーズにしていた。
  4. ^ 篠ノ井駅 - 長野駅 - 豊野駅、塩尻駅 - 松本駅間で毎時2 - 3本程度。
  5. ^ 小諸駅 - 長野駅で毎時2本程度。
  6. ^ 淫行処罰規定と夜間における児童の外出制限については周知期間の後2016年11月1日に施行された。
  7. ^ 栄村除く。

出典

  1. ^ 長野県庁(画面左下に標高表示) - 国土地理院地図
  2. ^ 長野県ホームページ
  3. ^ 長野県『長野県史 通史編 第一巻』、1989年、287頁。
  4. ^ 長野県の「健康寿命」 男女とも全国1位に」『朝日新聞』、2020年8月8日。2021年2月16日閲覧。
  5. ^ 長野市の人口統計(平成23年4月1日現在)、2011年10月31日閲覧。
  6. ^ 松本市のホームページ(面積は平成22年3月31日現在) 2011年10月31日閲覧。
  7. ^ 人口は総務省の2010年の国勢調査より。面積は 岡谷市のホームページ より。(2011年10月31日閲覧)
  8. ^ a b 2010年国勢調査
  9. ^ 長野県天文気象教育研究会『信州の天気』信濃毎日新聞社、1978年、213ページ。
  10. ^ 信濃毎日新聞社『長野県百科事典』信濃毎日新聞社、1974年、177ページ。
  11. ^ 気象庁 Japan Meteorological Agency
  12. ^ ただし東北信が東日本と、中南信が西日本と共通している場合などもある(市川健夫 2004年 信州学大全)など県内が一様ではない
  13. ^ 長野県編『平成25年長野県統計書』長野県企画振興部情報政策課統計室、2016年、38頁。
  14. ^ 「東海州」の範囲はごこまでか (PDF)
  15. ^ 財団法人長野県文化振興事業団長野県埋蔵文化財センター『掘ってわかった信州の歴史―長野県埋蔵文化財センター30周年記念誌―』財団法人長野県文化振興事業団長野県埋蔵文化財センター、2013年、7頁。
  16. ^ 竹佐中原遺跡「5万〜3万年前」 後期旧石器時代より古く 信濃毎日新聞 2010年5月20日[リンク切れ]
  17. ^ 福島正樹「信濃史のはじまり」 古川貞雄・福島正樹・井原今朝男・青木歳幸・小平千文『長野県の歴史』山川出版社 2003年 10-12ページ
  18. ^ 著者名『長野県史通史編別巻年表・索引年表』財団法人長野県史刊行会発、1992発行年、595ページ。
  19. ^ “「県歌 信濃の国」第1部〈5〉”. 読売新聞. オリジナルの2009年6月18日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20090618080129/http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/092/7.htm 2020年9月17日閲覧。 
  20. ^ 朝日新聞』1980年3月28日東京朝刊長野東北信版20頁「不気味な沈黙に焦り、不安 ナゾ深まる“成人”誘拐 〇〇さん事件 繁華街まるで“神隠し” 手がかり 脅迫電話だけ」(朝日新聞東京本社・長野支局)
  21. ^ 信州型事業仕分け終了 「不要」4件、「要改善」7割に
  22. ^ 2006年国勢調査
  23. ^ 信濃毎日新聞社『長野県百科事典―補訂版―』信濃毎日新聞社、1981年、435頁。
  24. ^ 47都道府県うんちく事典』153頁。
  25. ^ 2004年5月28日 信濃毎日新聞 経済3面
  26. ^ 農林水産省『生産農業所得統計』 2018年
  27. ^ 経済産業省『工業統計表市区町村編』 2019年6月1日
  28. ^ 経済産業省『商業統計表産業編』 2016年6月1日
  29. ^ 1995年8月24日 信濃毎日新聞 29面「中央道の駒ケ根―中津川開通20年 飯田で記念講演会」
  30. ^ 2006年4月13日 信濃毎日新聞 4面 「南信州ナンバー実現させよう 基準緩和要望へ―広域連合が活動、決定」
  31. ^ “[http://www.matsumoto-airport.co.jp/timetable/index.htm �����\�b�M�B�܂‚��Ƌ�`]”. www.matsumoto-airport.co.jp. 2020年7月31日閲覧。
  32. ^ 〈声のチカラ〉県立なのに…なぜ「長野県○○高校」? 2021年4月7日 信濃毎日新聞
  33. ^ 現代信州の基礎知識 1990
  34. ^ 平成25年度都道府県別大学・短大進学状況 旺文社教育情報センター
  35. ^ 2016年7月2日 信濃毎日新聞 1面
  36. ^ 2016年7月7日 信濃毎日新聞 2面
  37. ^ 2006年9月27日,信濃毎日新聞,経済3面
  38. ^ a b c d e f g 宝月圭吾・小林寛義・宮脇昌三(1986年)『長野県風土記』
  39. ^ a b 向山雅重(1988年)『山国の生活誌 第五巻』
  40. ^ 信濃毎日新聞新聞社編集局(2003年)『諏訪 人と風土』
  41. ^ 八十二文化財団(1997年)『長野県の郷土と文化』
  42. ^ 長野県表彰規則 - 長野県、2019年8月25日閲覧。
  43. ^ 県政おもなできごと平成27年(2015年) - 長野県、2019年8月25日閲覧。
  44. ^ a b c 「小平奈緒&高木菜那に長野県栄誉賞を贈呈 スポニチ2018年3月27日付 2019年8月25日閲覧






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