遊☆戯☆王 (アニメ第1作) 劇場版「遊☆戯☆王」

遊☆戯☆王 (アニメ第1作)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/11 12:44 UTC 版)

劇場版「遊☆戯☆王」

1999年3月6日公開。東映が製作した劇場版『遊☆戯☆王』の第1作でテレビ朝日開局40周年記念作品。

テレビシリーズ放送終了の翌年に公開され、時系列も最終話以降であり、スタッフ・キャストともテレビ版と同じとなっている。一方で、テレビシリーズがデジタル彩色を採用した制作方式を行ったのに対して、本作は従来のセル画方式での制作となっている。

30分の短編で絵柄は原作の設定に近づき、後の『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』に近いシャープなものとなっているのが特徴[8]となっている。

遊戯と海馬のデュエルを見守る遊戯の仲間は城之内とゲストキャラの翔吾のみで杏子と本田とミホは序盤とエピローグのみの登場。また、杏子はデュエルモンスターズセンターでのバイト姿も描かれている。

その他、劇中では決闘者の王国編以降に登場するデュエリストのデータ描写やダイナソー竜崎が海馬の対戦相手として登場するなど、『デュエルモンスターズ』に先駆けて決闘者の王国編初出の要素が小ネタとして描かれた。

劇場版『デジモンアドベンチャー』『ドクタースランプ アラレのびっくりバーン』と同時上映された。

あらすじ

遊戯の知り合いの少年・青山翔吾は、「青眼の白龍」と対を成す、ドラゴン族のレアカード「真紅眼の黒竜」を入手するが、デュエルに負けることを恐れ、デュエルを拒むようになっていた。

一方、海馬はレアカードを手に入れるべく、デュエルモンスターズセンターをオープンし、様々なデュエリストのデータを集めていき、レアカードを賭けた、デュエルモンスターズ大会を開催。 自分と唯一引き分けたライバルの遊戯やレッドアイズを持つ翔吾にも招待状を送るが参加を拒む翔吾は海馬の部下たちにレッドアイズを奪われてしまう。

遊戯はレッドアイズ奪還と翔吾に戦う勇気を取り戻させるべく、大会に出場し、海馬とのデュエルに挑む。 海馬は「邪悪なる鎖」を使い、ブルーアイズ3体を連結・強化し、闇遊戯を追い詰めていくが、闇遊戯のデッキには城之内の手で取り戻されていたレッドアイズが組み込まれていた。 そのことを知った翔吾は闇遊戯と城之内に後押しされ、レッドアイズに戦うように叫ぶ。 それに応えた闇遊戯はレッドアイズを「メテオ・ブラック・ドラゴン」に進化させ、ブルーアイズに勝利。 大会は遊戯の優勝で幕を閉じ、デュエリストの勇気を取り戻した翔吾はレッドアイズと共にデュエルを楽しむのだった。

劇場版スタッフ

主題歌

オープニングテーマは、テレビ版で3話まで使用されたバージョンが使用されている。

コミック

『劇場&TVアニメ「遊☆戯☆王」スーパー・コンプリートブック』が集英社より発売されている。

内容は本作劇場版のフィルムコミックにTVシリーズの各回のストーリー紹介とその回の闇のゲームが紹介されている。その他高橋和希によるモンスター制作過程の様子や、本作のメインキャラクター役声優へのインタビュー、アニメ登場カードの紹介などがされている。なお、劇場版では海馬の髪は茶髪であったので映画のフィルムコミックの部分では茶髪海馬しか登場しないが、ストーリー紹介でわずかながらTV版での緑髪の海馬を確認できる。


  1. ^ ストーリー上「DEATH-T編」の一部も挿入された。
  2. ^ 原作のマジック&ウィザーズの名残で「MW」という絵柄のデザインだった。
  3. ^ また、原作の連載開始20周年記念サイトの年表 においても、本作に関する記述・言及は一切ない。
  4. ^ 『北國新聞』1998年9月19日付朝刊、テレビ欄。
  5. ^ アニメディア』1998年10月号『TV STATION NETWORK』119 - 121頁。
  6. ^ アニメージュ』1998年9月号(徳間書店)全国放送局別放映リスト(170頁)
  7. ^ 富山新聞』 1998年5月12日および11月17日付朝刊テレビ欄より。
  8. ^ カード裏面のデザインが製品版と同じものに海馬の髪色がテレビシリーズの緑から原作の茶色に変更され、デュエル描写も原作に近づく等、同作のプロトタイプ的な作品になっている。


「遊☆戯☆王 (アニメ第1作)」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「遊☆戯☆王 (アニメ第1作)」の関連用語

遊☆戯☆王 (アニメ第1作)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



遊☆戯☆王 (アニメ第1作)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの遊☆戯☆王 (アニメ第1作) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS