茶園 土壌

茶園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/15 08:09 UTC 版)

土壌

茶の肥料の主成分は、窒素である。これは過度の使用による水質汚染が問題となり、現在は肥料を減らしながら窒素吸収率をあげる活動が行われている。吸収率を向上させる土壌作りのために注目するものは主に液相(水量)、気相(空気量)、個相(土量)の3つである。

根の働きは土壌から多くの養分を吸収し茶の木に行き渡らせるものであるため、より深く細部に亘って根を張り巡らせることでより効果的な力を発揮させることができる。そのために、根の生育が行いやすいように土を耕して気相を高め、土に堆肥、刈り草、稲ワラなどを投入し、微生物の有機物分解を助け保肥力、保水力を高めるなどの対策を行い、根量を増やす工夫をしている。

病虫害

1番茶の収穫する4月頃に輪斑病菌で起きる輪斑病や新梢枯死病は、2番茶に影響を残すことから殺菌剤の散布による防除対策が必要となる。

5月から梅雨前の2番茶収穫で注意するのは炭疽病、アミモチ病の他、チャノキイロアザミウマ(スリップス)、チャノミドリヒメヨコバイ(ウンカ)、チャノホソガである。

6月にはコカクモンハマキ、チャハマキ、ネマトーダなどの害虫が発生するため、孵化前にフェロモントラップ(フェロモンで産卵する虫を惹きつけてまとめて駆除するもの)などの防除対策を行う。

7月頃に発生するのはクワシロカイガラムシ、カンザワハダニなどで、高温乾燥が続くと9月頃に再発生する恐れがある。さらに、ホコリダニなども発生する可能性があり、逆に雨が多く低温な日が続くと、炭疽病やもち病などが発生しやすくなる。

8月は台風による傷から、赤焼病菌が入り赤焼病に感染することがある。また病虫害が活発になり、これまでのチャハマキ、ホコリダニ、炭疽病、もち病のほか、ヨモギエダシャクなどの虫害が発生する。

10月に茶の木が花をつけたとき、落ちた花が茶葉の上で腐敗し、灰色かび病という病気を引き起こす場合がある。この場合は、開花と落花時期に殺菌剤の散布が必要となる。

茶の生産地







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