空中浮揚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/19 14:48 UTC 版)
奇術
空中浮揚は奇術の「現象」(奇術用語:様々な手法によって表される状態/表現のテーマ)のひとつ(奇術#現象による分類参照)でもあり、観客にとって不可思議な浮揚現象を、実際には合理的な方法によって実現している。浮揚させる対象は演目によって様々であり、例えばクロースアップ・マジックでは丸めた紙幣を浮揚させるフローティング・ビルや体の周りでカードを飛行させるUFOカードなどがあり、ステージマジックではボールを浮揚させるゾンビ・ボールや杖を浮揚させるダンシング・ケーンなどがある。また、イリュージョンでは演者や助手の人体を浮揚させる演技も行われる。
これらは「物体が何の支えも無く浮くはずが無い」という一般的固定観念からすると非常に奇妙な状態となるため、このような演目は古くから存在し、例えばロープマジックにおける「ヒンズーロープ」などは既に14世紀のインドで行われていたものが記録に残っている。
奇術における浮遊現象は前述の心霊主義的な演出で行われることもあるが、これはメンタル・マジックといわれる。これらでは交霊会で霊がラッパを鳴らしたりボールを浮かせたりしたとする逸話に倣って、これをなぞってみせるものや、あるいは口上として、観客の目の前の現象が心霊的な力や超能力によるものだとするなどである。
架空の技術
サイエンス・フィクションの範疇では、いわゆる反重力などが空中浮揚のための技術として位置付けられる。重力に反発する力ないし「上に向かって落ちようとする」ような逆方向に働く重力などとして描かれる。
関連項目
- ^ 週刊朝日増刊『「オウム全記録」』: 44.
- ^ “上祐代表が「麻原の空中浮揚はヤラセ」発言”. J-CASTニュース. 株式会社ジェイ・キャスト. 2022年11月6日閲覧。
- ^ 参考文献:成瀬雅春 『空中浮揚』 電子書籍版
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